アントニオ猪木が無事退院 復活の兆しファンも元気に
腰の治療などで入院し一時は体調がかなり心配されていたアントニオ猪木が退院、28日には自身の公式YouTubeチャンネルで元気が回復しつつある姿を見せファンを喜ばせている。
「猪木が元気だとこっちまで元気に」ファン喜びの声
今年78歳となった猪木。28日にアップした動画ではきれいに髪も染め、おなじみ「元気ですか!」のかけ声の強さも肌のハリやツヤも一時ファンを心配させていた頃とは見違えるような回復ぶり。 「『元気ですか!』もね、元気が出てきましたよ」と笑顔で語り始めた猪木。「今日はちょうど妻の三回忌ということでいろいろ花もいっぱい届いてましたけどね、私も病院を出たり入ったりしてましたけど、病院から一時退院じゃなくて一応様子を見ながらということで今自宅のほうに戻ったところで、本当に久しぶりの、天井ばっかり見てたのがね、皆さんともちょっとだけでもお話しができるっていうのはほーんとに嬉しいです」と終始笑顔だ。3分弱の短い動画ではあったが、食べるものがみな美味しく感じられ今度は太り過ぎに気をつけなければいけないと嬉しそうに語った猪木。徐々にリハビリをやり元気になってきているという。「コロナも終わればまたみな寄って大きな声で『いくぞ! 元気ですか! 1、2、3、ダァー!』」と雄叫びをあげ、動画の終盤では藤波辰爾(67)とリモートで語り合うところまで披露した。 ネット上には「猪木が元気だとこっちまでが元気になる」「退院した猪木が元気そうで泣きそうになった」「世界中の強敵を倒した猪木さんだからこそ、病をKO出来た」など喜びの声が躍っている。 少年期のブラジル移住時代から苦労人の猪木。日本プロレスを離脱しエースを務めた東京プロレスの破産や、復帰した日本プロレスからの追放、モハメド・アリ戦が当時世間から酷評されるなど、数え上げればキリがないほど多くの逆境から都度よみがえってきた。議員時代には講演中に暴漢に刃物で切りつけられ負傷するというアクシデントも経験。昨年には100万人に数人ともいわれる難病「心アミロイドーシス」で闘病生活を送っていることを公表した。今回腰の治療で入院していた期間にアップした動画でも一時は弱気になってしまうこともあると心境を吐露し心配させた時期もあったが、どんなときも一貫して目の光は健在で、その後は動画をアップするたび徐々に元気を取り戻しつつある様子がうかがえた。3月には「最強の敵と今、闘っています。俺自身です」と語っていたが、その戦いを制しつつあるようだ。 (写真と文・志和浩司)