ネットで賛否…RIZIN大晦日大会で決まった朝倉未来と斎藤裕の1年越しのリベンジマッチは無謀なマッチメイクなのか?
斎藤が10月24日の初防衛戦でDEEP王者の牛久にドクターストップによるTKO負けしたことも影響したのか。今回も当初、対戦相手にクレベルを指名したという。 ただクレベルが10月に斎藤との対戦オファーを断ったことでRIZINとは没交渉となっていた。それでも両者が歩み寄りを見せて“和解”。朝倉の要望を受けてクレベルに大晦日のオファーを出したが、「和解したはずなのに(返事を)いただけなくて。やるともやらないとも無い状態。難しいのかなあというところで斎藤選手と(交渉した)」(榊原CEO)という。 しかし、この日、クレベルがツイッターに「朝倉さん、私をしめ(指名)されたと言うたのに、僕もう試合受けましたけど、なぜこの試合出来なかったかな?」と投稿。真相はよくわからないが、時間的に余裕のないRIZINは、朝倉ー斎藤戦に切り替えて両者にオファーをかけた。 朝倉も「色々そのへんはよく分からないんですけど、斎藤選手が候補としてあがったので“それならやらせていただきます“ということ」と経緯を明かした。 だが、今回のリベンジ戦はファンの間では物議を醸すことになった。朝倉が3人を合計96秒でぶちのめした11月20日の1000万円企画で左膝を痛め、一方の斎藤も10月24日のタイトル戦で牛久の跳び膝蹴りを顔面に浴びて大流血、控室で傷口を6、7針も縫う傷を負った。両者が万全ではない状態で決定したリベンジ戦に「無理にやる必要はないのでは?」の批判の声がネット上を騒がすことになったのだ。 しかし、朝倉は会見で一切ケガの話をしなかった。 「えっ? ケガですか?ケガなんてありましたっけ?僕のことよりも斎藤選手の眉毛の傷が開かないかを聞いてください」 そうふられた斎藤も、問題がないことを強調した。 「見てわかると思うんですけど、傷跡は残っています。だけど開いたらしょうがない。練習でも開く可能性がありますが、それも込みで“やる”と言った。問題はない」 もちろん榊原CEOも何が何でもこのカードを強行するつもりはなかった。交渉過程を明かす。 「ケガを負っていることは間違いないが、ああいう人なんで、試合の交渉の場において、自分のケガの詳細とかを言わない。結局本当のところはわからない。すでに斎藤選手との駆け引きも始まっている。(ケガを)負っていてもチャレンジをしてみようと、大晦日をオレが盛り上げようと。朝倉家の長男。長男は責任感が強い。最後はお兄ちゃんが”オレがやるんだ”という感じになる」 朝倉のRIZINを背負う看板選手としての責任感であり使命感だろう。 本当に両者のケガに問題はないのだろうか。