【空から撮った鉄道】原宿の顔であった木造駅舎の終焉 山手線原宿駅5年間の記録
原宿駅は山手線で残る唯一の木造駅舎だった
木造駅舎が現役だったころの原宿駅。渋谷方面から見る。屋根のないホームは明治神宮参拝の初詣客に対応する臨時ホームだった。E231系500番台の外回り電車が原宿駅を出発していく(2016年4月26日、吉永陽一撮影)。
木造駅舎は少なくなってきたというけれど、全国津々浦々まだまだ存在しています。東京でもいくつか存在し、山手線にもつい最近までありました。それが原宿駅です。 原宿駅は1906(明治39)年に開業し、関東大震災翌年の1924(大正13)年に2代目駅舎が竣工しました。この駅舎はイギリスの家屋を模したハーフティンバー様式の木造駅舎で、駅舎中心部に尖塔を配した姿をしていました。木造駅舎は戦火をくぐり抜け、戦後の高度成長期を迎え、やがて流行発信地の玄関として、様々なファッションに身を包む人々が駅舎を闊歩し、気がついたら都内最古の木造駅舎となりました。
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吉永陽一(写真作家)