小池都知事が定例会見8月20日(全文2)パラ学校観戦は極めて教育的価値が高い
広げようと思うと何かを捨てなくちゃいけない
やっぱり院内感染でほかのうつしてはいけない人たちにはうつしてはいけない。それを守れるところができるところが診るっていう、そういう能力の問題って、今、110~120ぐらいのところがアクティビティー高く診ていますけれども、そういうところしか現実的に診れないから、今、そういうところが診ているんです。診れるところはもうすごい、もう200%ぐらいの力を発揮して診ていると思います。だから診れないところに診ろという話をいろいろするのってまったく無謀な話というか、現実的にできないところに言うのはちょっとどうかなとは僕は思います。 診れるところで一生懸命診て、今やれることをやって、そしてキャパ限界まで来ていますので、あとこれを広げようと思うと何かを捨てなくちゃいけないです。今日も僕、実を言うと自分の病院の中でもっとベッドを広げられないかって話をしてきました。だけど、そうするとそこの広げなくちゃいけないところには命を助けなくちゃいけない患者さんたちがやっぱり入院してるんですよ。それをどうするのかっていう。地域でほかの病院に移しながらやるのかとか、そういうふうにいろいろな議論が現場でものすごくありながら、今やっとここまで広げてきたんですね。 だから、なんか今日、あすで相談すりゃあ、すぐぱっと広がるなんていうことはあり得ませんので、いろんなことを考えながら、現場は苦労しながらここまでやっと来ています。そこのところをご理解いただければ本当にありがたいと思います。きちんと説明してないんですけど、現場は本当に苦労しています。すいません。
今後の出口戦略をどう考えているのか
産経新聞:ありがとうございます。知事に伺いたいんですけれども、今日のモニタリング会議でワクチンの12歳以上のワクチンの接種率、2回目終えた人が4割超えてたと思うんですね。これまでも4割っていうのが1つの海外のデータなんかから見ても1つの目安になるというふうにずっといわれていたと思うんですが、感染症の専門家の立場としては、ワクチン打ってもマスクをしてくださいねとか会食控えてくださいねっていうのは、これは当然だと思うんです。感染症の立場としては。ただ、政治家として、これだけワクチンが広がってきた中で、感染症法の見直しなども含めて、今後の出口戦略みたいなところ、知事はどんなふうにお考えでしょうか。 小池:4割というのが十分なのか否かというのはまさしく専門の先生方、また各国がそれによって今、試行錯誤でやっていることも参考にしなければならない。これまで2回打てばワクチン大丈夫だっていわれて、2回打ったからもうマスク取っていいんだよということを豪語する方もおられれば、さっきも先生のお話ありましたように、重症化はしないかもしれないけど感染力についてはまだクエスチョンマークだというお話、抑えるかどうかは疑問だというお話も聞いております。 その辺り、各国での大規模な何かイベントをやってみてそれがどうだったかとか、また一方で、解禁したけれどもまた上がってきてしまっている、テキサスの州知事が感染して、だけど重症化、そのあとどうなったかはよく知りませんけれども、そのあとの報道よく接してないんですが、本当に各国がいろんな試行錯誤を繰り返しているさなかでありますので、さあ、どこで解禁するのが経済にとっていいのかとかですね。結局、またぶり返すことによって、さらに医療の現場も厳しいという今、お話ありましたが、またそれを繰り返すのかとかいうような、なかなかこの判断は難しいところではあるかと思います。 ただ、どこかでの出口は見つけていかなければならないし、そういう意味では今、ワクチンパスポートなど各国、いろんな批判もありながらやっておられるというのは、みんなの安全を確認し合うという行為としての話なんだろうというふうに思いますし、それらを一種、みんなでそれをやっていかなければプラスにならないねということを共有することは重要ではないかなと思っております。 【書き起こし】小池都知事が定例会見8月20日 全文3に続く