小池都知事が定例会見8月20日(全文2)パラ学校観戦は極めて教育的価値が高い
人流を下げるために何が必要か
毎日新聞:ありがとうございました。幹事社の毎日新聞の古関と申します。2点質問させていただきます。1点目が、今お話にもありました、都内の新型コロナの関係です。モニタリング会議でも都内の感染状況が今、災害レベルにあるという厳しい認識が示されましたが、都内の人の流れは、人流は目標の5割減にはまだ届いていません。かなり都も呼び掛けをして、注意喚起を促していると思いますけれども、なぜ人流が目標のところまで下がらないんでしょうか。そのご認識と、下げるために何が必要かのお考えを、知事にお願いします。 小池:これはもうさっき、縷々申し述べたとおりであります。もう一度デルタ株という強い敵をみんなで認識、意識を共有していきましょうということです。これは人の問題ではなくて自分の問題、わが家の問題として捉えていただくということが一番重要ではないかと。この土日もあります。お盆からの流れをどうやってここで、先ほどの実効再生産数1.10というのを1以下にしていくかということは、医療従事者の皆さま方の負担の軽減にもつながっていくということにも思いをはせていただきたいと思います。西田先生、何か付け加えることがありましたら、お願いします。
まだまだ緊張感が必要な局面
西田:今、知事がおっしゃったとおりで、やはり危機感をさらに共有していくということが非常に重要な局面だというふうに思います。1つ加えるとすれば、ワクチンが急速に今、普及していて非常にこれは期待されるところで、非常に重要なところなんですけれども、ワクチンを打ったからといって、まだワクチンが行き渡るまでは、先ほども申し上げましたように、まだ我慢していただく必要があるかと思います。そういう意味で、まだまだ緊張感が必要な局面ですので、そういった状況であるということを再度、もう一度1人1人認識して、できるところから外出の頻度等を減らし、時間を減らしていくという、そういうところでご協力をぜひいただきたいと思います。 小池:海外はいろいろと試行錯誤しているわけであります。そういう中において、まだワクチンの行き渡りがそういう試行錯誤しているところよりも若干、まだ日本の場合足りていないという、このちょうど半ば、道半ばのところにあるということも私たちは認識しなければならないと思いますし、ただ、一方でやはりワクチンという武器をいかに得るかということも重要であります。区市町村などや職域などでもあらためて接種が再開されているということでございますので、かつ、先ほど申し上げましたように若い方々へのワクチンの接種、都でも行っております。40代、50代の方々の重症化が目立っておりますけれども、重症させないためにもワクチンの接種をまだお済みでない方は1日も早く打っていただければというふうに思っております。両方、だから守りと攻めだということを申し上げておりますけれども、人流を下げるのも、人と人との接触を下げるという意味での大きな守りになると、そのことを強調したいと思います。 毎日新聞:では2点目です。東京パラリンピックについて伺います。開幕が迫り、大会前の最後の記者会見ということで、あらためて知事にご認識を伺いたいと思います。東京都は大会を、開催都市で開催して、学校連携観戦も行うとしております。一方で都内のコロナの状況は今、モニタリング会議でもありましたように制御不能になっているような状況です。こうした中で大会を開催することで都民の理解は得られるのか、あらためて認識をお聞かせください。 小池:オリンピックでさまざまな対策を講じてまいりました。アスリートの皆さんにプレイブックを守っていただいたり、徹底した水際対策など、定期的な検査、行動管理、健康観察ということで、感染の抑制に努めたわけであります。