10都府県で緊急事態宣言延長 菅首相が会見(全文1)会食問題「あってはならないこと」
医療機関への負荷は厳しい状況続く
尾身:今回の効果ということですけど、今、総理がおっしゃったように、今回は日本の、ほかの欧米の国のロックダウンとも違うし、また、今回は4月のときとも違ってかなりめりはりの利いた、急所を突いた対策を柱にしてやっていただいて、本当に多くの人々が協力していただいたおかげで感染の報告者数、これは間違いなく少しずつ減っていると思います。そういう意味では、そこは評価を私はできると思います。 ただ一方、まだ医療機関への負荷といいますか、保健所も含めてですけど、ここがまだまだ非常に厳しい状況が続いているので、緊急事態宣言がまだ継続した10の地域については感染の減少のスピードをさらに増すと同時に、病床の確保と医療従事者の確保、それから重症化対策というもの、この3本柱をやっていくことが必要だと私は思っております。 司会:それでは幹事社の方、もう1社どうぞ。ではテレ東、篠原さん、お願いします。
5類に引き下げるべきとの意見への認識は
テレビ東京:幹事社のテレビ東京、篠原です。総理の冒頭のご発言にもありましたが、病床の逼迫が引き続き続いております。医療資源を重症化リスクの高い人に集中させるためにも、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを5類に引き下げるべきだとの意見が去年から根強くあります。この点について総理は現在どのようにお考えでしょうか。 また、開催の動向が注目される東京オリンピック・パラリンピックについて、先週、大会組織委員会の森会長が無観客での開催も選択肢との認識を示しましたが、この点についての総理のご認識もお聞かせください。 菅:まず新型コロナを感染症法上の5類に分類した場合、入院そのものが必須でなくなりますので、新型コロナ患者を入院して隔離できなくなる可能性があり、現在の新型コロナの状況を考えれば適当ではないかなというふうに考えています。一方、医療現場の負担軽減に最大限の努力を行っております。入院の対象として重症者を優先させるように各都道府県を指導しており、さらに新型コロナを受け入れる病院に派遣される医師や看護師への支援額を倍にするなど、また、清掃の業務等、業者への外部委託を支援するなどの取り組みをしっかり行っております。引き続きこうした取り組みをしっかり行っていきたいと思います。 東京オリンピック・パラリンピックでありますけども、この観客については今後、内外の感染状況も勘案しつつ、まず優先すべきは安全・安心の大会にすることを最優先に、ここは検討を進めていきたい、このように思います。私からは以上であります。これも会長からお願いできますでしょうか。