菅首相「いま一度みなさまのご協力を」 改善地域は3月7日待たず解除も
菅義偉(よしひで)首相は2日、記者会見し、新型コロナウイルス対策として11都府県を対象に出している特別措置法に基づく緊急事態宣言について、期限となる7日に栃木県を解除し、東京都や大阪府など10都府県は3月7日まで延長することを明らかにした。 【動画】「緊急事態宣言」10都府県で延長 菅首相「いま一度みなさまのご協力を」
会見で、菅首相は「今回延長する10都府県については感染者数が十分に減少していると言えない地域もある。また、多くの地域で医療体制もひっ迫している。今後、これまでの対策を徹底して続けていただき、感染の減少を確実なものとしていく」と語った。「引き続き制約の多い生活で、ご苦労をおかけするが、いま一度みなさまのご協力をお願いします」と国民に協力を呼び掛けた。 今後の目標については「新規感染者数、病床利用率などについて当面の目処であるステージ3へと改善していく。新規感染者数でいえば、東京で1日500人、大阪で1日300人を下回ること。さらに病床のひっ迫に改善が見られることが重要」だと訴えた。
菅首相は、(1)飲食店の午後8時までの営業時間短縮(2)不要不急の外出自粛(3)テレワークのさらなる拡大(4)イベントの人数制限――などの対策を徹底するよう要請。「緊急事態宣言が続く地域では、改めて対策の徹底をお願いするが、対策の効果がさらに明らかなものになり、現状が改善された都道府県については、3月7日の期限を待たずに順次宣言を解除していく」とも語った。 政府は1月8日から東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県に緊急事態宣言を出し、14日に大阪、京都、兵庫、愛知、岐阜、福岡、栃木の7府県を追加した。