10都府県で緊急事態宣言延長 菅首相が会見(全文2)海外より接種が遅れているのは事実
菅義偉(よしひで)首相は2日夜、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「緊急事態宣言」10都府県で延長 菅首相「いま一度みなさまのご協力を」(2021年2月2日)」に対応しております。 【動画】「緊急事態宣言」10都府県で延長 菅首相「いま一度みなさまのご協力を」(2021年2月2日) ◇ ◇
電力供給の切迫した状況にどう対処するのか
安積:フリーランスの安積と申します。電力供給についてお伺いいたします。先ほど総理は、もうひと踏ん張りとおっしゃいました。まさにこのコロナは政府も国民も一体となって、これに対して対処していかなければならないわけなんですけども、一方、テレワークをする上で非常に重要なのは電力だと思うんですが、この冬の電力供給の状況が非常に悪いです。1月の12日には、関西電力は99%という、そういうふうな数値を計上しまして、ほかのところから17回も電力供給を受けました。こういった切迫した状況について政府はどういうふうに対処されるおつもりなのか。もしブラックアウトになってしまったらテレワークどころか、大変な人たちがもしかしたら生命の危機に瀕するかもしれない。こういうことについて真摯にやはり対処されているご予定なんでしょうか。 菅:電力が逼迫してきたのは事実であります。その際に全国の電力会社が電力を融通し合い、そこを、困難は切り抜けることができたというふうに思っています。そしてその後、こうした電力供給を確かなものにするために、休電中の発電の開始など、さまざまな対応を経産省を中心に行っておりまして、電力そのものが危機に陥ることはないという、そういう状況の中で今取り組んでいることを申し上げたいと思います。 司会:それでは次のご質問にいきたいと思いますが。じゃあNHK、長内さん。
自宅療養への不安払拭のための対策は
NHK:NHKの長内です。今回、宣言の延長の要因ともなった病床の逼迫が続く中で、自宅療養に対する不安を払拭するために今後どういった対策を行っていくお考えでしょうか。 菅:まず医療体制の確保に全力を挙げて取り組んでいます。新型コロナ患者を受け入れられる医療機関がそのことによって損失を被ることがないように、そうした支援をしっかりしていくとか、あるいは国と都道府県が緊密に連携し、1つ1つの病院に直接働き掛けを行いながら今取り組んでいるところです。先ほど申し上げましたけども、東京都ではこの1カ月で約2000床の病床を追加することができたと思っています。自宅療養している方々については、症状に変化があった場合、速やかに把握し、医療機関などにつなぐために、パルスオキシメーターなどを国として支援し、各自治体において患者の容体をしっかりモニターする体制をつくっていただくなど、そうしたことを国と都道府県の間で連携しながら今取り組んでいるところであります。先生、これについてもよろしいですか。 尾身:自宅療養の人が今、入院調整の人が多くなって自宅療養している人がいますよね。そういう人に対するフォローアップというか、これはもう往診したりオンライン診療をしたり、そういうことが非常に重要で、あと、今、首相がおっしゃったパルスオキシメーターなんかの供与ということ。それと同時に、今、実は入院、それから転院の調整というのが非常に難しくなっていて、保健所のほうも非常に疲弊しているんですけど、私は1つの解決策として、保健所だけに入院調整とか転院調整を任せるのではなくて、都道府県の中にはしっかり対策本部があるんですけど、そこに、ここは臨床医の人をしっかりと正式に任命して、そういう調整の要になって、こういうことがうまくいっている地域もあるので、ぜひこうした、保健所の人はもう本当に一生懸命頑張っていますけど、それをサポートする形で臨床医ですね、これは臨床医が必ずどこの地域にもいますから、その人たちが直接、調整の要になるという仕組みを、それをしかもちゃんと都道府県の職員として任命するということで、ずいぶん進むんではないかと思っています。 司会:それでは次のご質問をお受けしたいと思います。じゃあ北海道新聞、佐藤さん。