10都府県で緊急事態宣言延長 菅首相が会見(全文1)会食問題「あってはならないこと」
5類に下げることはやるべきではない
尾身:オリンピックのことは、私は特に答える立場にはないと思うんで。あと2類と5類のことですけども、実は5類のほうに下げたほうがいいという意見がございますよね。その背景は、実は5類の、そんなに新型コロナは大したことなくて、普通の風邪にちょっと毛が、言葉はあれですけど、というような人もいる。一方、2類を推す人は、やっぱりしっかり感染者を隔離しないと感染が拡大してしまうという、こういう2つの意見があって、現状のやり方では少し厳し過ぎるんじゃないかというようなことがあって今の議論があると思いますけど、実は私自身は5類に下げるということはやるべきではないと思います。むしろ、今すでにこれはかなり議論がされていて、政令が国はもう出していて、もう必要な人のみ入院をさせるんで、それ以外の人は必要ない、しっかり必要ベースでやってくださいという政令が出ているんですね。 ところが医療の現場の人に必ずしもそのメッセージが伝わっていないんで、これからまた厚生省なんかにそのことを、必ずしも全員入院させることは必要ないんだという、もうそういう政令が出ているんで。それから今回のこの感染症法改正でも、その政令の趣旨が法律にも明記されるということだと思うので、ぜひ医療現場の人にそういうことは周知徹底していただければと思います。 司会:それでは、ここから幹事社以外の方から質問をいただきたいと思います。質問を希望される方は挙手をお願いいたします。私が指名いたしますのでマイクにお進みください。それでは毎日の笈田さん、お願いします。
今後の解除はどのタイミングで判断するのか
毎日新聞:毎日新聞の笈田と申します。よろしくお願いいたします。総理は先ほど今後のことは、10都府県に関しては順次、改善されれば解除していくというお話でしたけれども、今後、判断として、例えば1週間後なり2週間後なり、スケジュールとして、どのタイミングで感染者数をあらためて見て判断するというお考えはありますでしょうか。 また、解除の判断の基準に関してなんですけれども、今回、栃木県では新規感染者数の、1週間の10万人当たりで言うとステージ3を切っていて、病床使用率もステージ4を切っている形ですけれども、今後も基準としてはそのぐらいの水準まで下がらなければ解除はしないというお考えでしょうか。よろしくお願いいたします。 菅:まず東京をはじめ全国の感染者数に減少傾向が見られております。時間短縮を中心とする今回の対策が、効果が表れているものと思います。今回、1都3県などについて1カ月の宣言延長を決定しましたが、期限までの間、これらの対策を徹底して続けていくことにより感染をしっかり減少させていきたいと思っています。対策を徹底し、状況が改善された都府県については期限を待たず順次、宣言を解除する方針でありますが、まずは1カ月で全ての都府県で解除できるよう対策の徹底を図っていきたいというふうに思います。 そういう中で、まずは第3類に、先ほど申し上げましたけども、東京都であれば1日500人以下、ベッドが50%以下、そういう話をさせていただきましたけれども、そうした、まず3ステージにいくことを考えております。そして、それから先のことについては当然、専門家の委員の先生方と相談をさせていただきながら、宣言を解除できるところは解除していきたいと、このように思っています。 司会:それでは次の質問にいきたいと思いますけれども。それではフリーランスの、すいません、安積さん。 【書き起こし】10都府県で緊急事態宣言延長 菅首相が会見 全文2に続く