地球外生命を探して -太陽系の“三大名所“をめぐる 1.火星
谷:そうなんですね。関根さんも小さいころ、よく星を見ていたということです。私もね、実は星が好きな人間で、今日、ここでこんなことを企画しているんですけれども、普段は星空、見上げているだけなんですけれども、今日はここから飛び立っていきたいと思います。宇宙へ行きますよ。じゃあ皆さん、準備はよろしいでしょうか。このまま飛び立っていきたいと思います。 北の空を向いて、そして上を向いていきます。さあ、地球を飛び立ちました。さあ、地球を飛び立っていくと、こちら半分は夜ですけれども、ぐーっとゆっくり回っていくと、太陽の光が当たっている昼間の部分が見えてまいります。こうして見るとね、太陽の光浴びて昼と夜があるんだな、っていうのがよく分かるかなと思います。そして水がいっぱいあって、青がとってもきれいですよね。はい。この地球の上に、海の中から山の上までいろんな生命がいます。それではここで関根さんに、そもそも生命ってなんだろうっていうとこから、地球を眺めながらお話をいただきたいと思います。 関根:今日の話は、地球の外に生命を探すっていう話なんですけど、そもそも生命って何かってこと分かんないとやっぱり宇宙で探せないですよね。生命といっても、われわれは地球上の生命しか知らないわけなので、じゃあ生命っていったいなんなんだっていうことからちょっと考えたいと思います。生命っていったいなんだか、ちょっと考えがある人ってどなたかいます? なかなか難しいかもしれないけど。 谷:生命ってなんでしょう。はい。 関根:はい。手、挙げてんのかな。何でしょう? 子供:生命って、生きているのかっていうことか分からないけど、生きているのかな。 関根:はい。生命、生きているっていうことですよね。生きているもの。はい、なんかあるかな。 子供:命があること。 関根:うん。命があること。命があるっていうのは何かなっていうことを、科学的に考えるとどうなるかっていうと、これはなかなか難しい話になるんですけど、いろんな生き物が地球にはいます。小さい、目に見えないようなものから大きいキリンみたいなものまでいるんですけど、全部共通している、これが生きているっていう3要素があります。それはここに書いてある、自分と外とが離れています、自分が空気と一体化してないですよっていうこと。自分自身が増えていきますよ、ということと、自分自身の体が維持されて、活動することができますよ、という、この要素です。まあ難しいことはいいんですけど、とにかく自分自身が周りから独立して、自分が自分の活動を自分で維持するということです。 これを行うためには、地球上では2つの要素が非常に重要になってきて、1つは液体の水が存在することです。水の中にはいろいろな栄養分であるとか自分の体を作るものも溶けていて、水をとることでそれを体内に取り込むことができるので、液体の水が必要。もう1つが、自分の体を作るエネルギーが必要です。皆さん、ご飯食べたりしてエネルギー取りますよね。外に生えている植物も、太陽の光を受けて育っているわけです。われわれは植物を食べたりしているので、基本的には太陽の光に支えられて生きているわけです。なので、この液体の水と太陽のエネルギーというのが必要になる。 なので、宇宙でもし生命がいるんだとすれば、そしてわれわれと似たような生命を探すんだとすれば、それは液体があって、また太陽のエネルギー、エネルギーがある場所、その2つを探すということになります。実際に、宇宙の中にその2つの要素がある場所というのをちょっと見ていくことにします。 谷:なるほど。水とエネルギーがある星を探しに行こうということですね。では早速、ちょっと地球から離れていきたいと思います。ぐーっと地球を離れていくと、さあ何が見えてくるでしょうか。 地球が小さくなりました。そして、あ、いろんな星が見えてきますね。太陽系が見えてきました。さあここで、太陽その他、いろんな星があるんですけれども、ちょっとね、星がちっちゃくなってしまったので、星を大きくしてみたいと思います。しますと、水星、金星、地球、火星、そして木星まで見えています。さあ、ではまず最初、三大名所の1つ目です。どこに行きましょうか。 関根:そうですね、まずは地球のお隣の星の火星に行ってみましょうか。