湘南、仙台浮上でさらに混沌化してきたJリーグ残留争いの行方
浦和レッズからセレッソ大阪をへて2018年に復帰した関口だけではない。手倉森監督が昨シーズン率いてJ2を戦ったV・ファーレン長崎の主力で、今シーズンから仙台に加わったMF氣田亮真が後半アディショナルタイムにJ1初ゴールとなるダメ押し弾をゲット。手にした会心の勝利と、試合前に飛ばした檄を手倉森監督はこうリンクさせた。 「選手たちはもう最下位でいられない、いたくないと思って力を出してくれたのかなと」 もうひとつの「シックス・ポインター」だった、徳島ヴォルティスと大分の試合は1-1のドローに終わった。この結果、勝ち点31で残留圏の16位に浮上した湘南から、降格圏の17位に徳島が同30で、18位に大分が同28で、19位に仙台が同26で、そして最下位には横浜FCが同25と、勝ち点6ポイント差に5チームがひしめく大混戦が生じた。 一夜明けた24日に首位・川崎と対戦する15位の清水も勝ち点を現状の32から伸ばせなければ残留争いに巻き込まれる。今節を終えれば残るは5試合。17位以下の4チームが無条件でJ2へ降格するシビアな戦いは、ピッチの内外で喜怒哀楽にあふれたさまざまなドラマを刻みながら、12月4日の最終節まで続いていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)