金融緩和策の一部修正は「金融引き締めではない」日銀・黒田総裁会見12月20日(全文3完)
異次元金融緩和見直しと印象付ける政策を今後も出す考えは
記者:フリーの記者の横田一ですけども、今回の見直しで為替相場は円高に動いて、いき過ぎた円安が是正されて、輸入物価高を緩和する、国民生活にはプラスになる効果を働かせたと思うんですが、こういうアベノミクス、異次元金融緩和の見直しと印象付ける政策を今後も次々と出していくお考えはないんでしょうか。 黒田:先行きの金融政策についてなんか申し上げることはまったくありません。あくまでも、そのときそのときの経済・物価情勢を勘案して政策委員会で議論すると。ただ、今のところ物価上昇率は高まってますが、来年度には低下していって2%以下になる可能性が高いという状況では、金融政策を大きく変えるような、あるいは金融を引き締めるようなことは当面考えられないということに尽きると思います。為替への影響については、私から何か申し上げるのは避けたいと思います。以上です。 記者:では、これで会見を終わります。総裁、ありがとうございました。 黒田:どうも。 (完)【書き起こし】日銀・黒田総裁会見12月20日