大阪府・吉村知事が定例会見1月20日(全文1)高齢者施設のクラスターいかに防ぐか
死亡率は70代以上が91%
大阪における高齢者の施設の数、職員の数、そして利用者の数、全員検査というのはなかなか、一斉検査というのは非常に難しい状況でもあります。ただ、ここについては大阪市が、市内の高齢者施設のクラスターのだいたい約40%から50%ぐらいあるんですけれども、松井市長の判断の下で、なんとか一斉検査を定期的にするということも発表、方向性を示されているとおりであります。 それに加えて、大阪府においては先ほど申し上げましたが、このあとデモもやりますけれども、保健所に電話で連絡することもなく、お医者さんに行くこともなく、スマホで一定の項目を入力してもらう。これは少しでもなんらかの症状がある方ですけれども、施設の職員、それから入所者、なんらかの症状がある場合にはこの1本、入力してもらえれば、それを高齢者、スマホ検査センターにそのままつないで、そしてバーコードを取得し、すぐその日のうちに検査ができるという体制を構築いたしました。対象者は約30万人です。これについて本日、まず説明をさせていただきたいと思います。 まず、この高齢者のクラスター発生状況、先ほど私から概要は申し上げましたが、ここに詳しく数字も含めて記載をしています。やはりこの新型コロナというのは高齢者の重症化率が高いし、高齢者の死亡率が高いです。死亡率でいくと70代以上が91%です。お亡くなりになられている方のほとんどが70代以上ということになります。それから、お亡くなりになられている方の53%が医療機関であったり高齢者施設という、施設内のクラスターが発生した場合に、お亡くなりになっているという状況です。
比較的元気なお年寄りの方が重症化する傾向も
一方、重症も60代以上でだいたい75%から80%ぐらいです。高齢者、重症者については実は一番多いのは、判明して一番多いのは医療機関、それからクラスター発生としての高齢者施設ですが、実は感染経路不明の人が75%。重症について見ると、少し年代が若くなっているのと、そして比較的元気なお年寄りの方が実は重症化しているという、そういう傾向もあります。 クラスターの状況を見ますと、一番多いのが高齢者施設です。医療機関の施設も多いという状況ですので、やはり学校や飲食店なんかと比べても、飲食店はクラスター認定しなくても関連している人が非常に多いわけですが、医療機関、高齢者施設、これはクラスターとして非常に把握をしやすいんですけど、それで見てもやっぱり一番多いのが高齢者施設、医療機関という状況です。ここは家庭内感染に次いで多いというところです。ですので、高齢者の皆さんの命を守るということを考えたときに、やはり検査体制をより充実化させていく。そしてより便利に、手軽に高齢者施設の職員の方、そして入所者の方が検査を受けられる仕組みをより強化してまいります。仕組みです。次、お願いします。 まずこれまでの、高齢者施設での感染症対策についてですが、それぞれ検疫における各種の研修であったり、あるいはそのフォローアップ、ケーススタディー、さまざまなマニュアル、そういったことを予防対策、高齢者施設で非常に取ってくれています。それでもやはりウイルスが広がってくると、高齢者施設に持ち込まれるということになります。それの早期対応のために、先ほど申し上げた迅速な検査、少しでも症状があれば高齢者施設はすぐに検査をするというのを今やっています。そして今回、新たに高齢者施設スマホ検査センターを創設いたします。詳細についてはあとで説明します。もし感染が発生した、陽性が上がった場合は、もうこれは保健所が全件検査をしてクラスター対策をしていくということになりますし、介護施設職員の不足が生じますから、それはほかから後方支援をするというフォローアップ体制、フォローアップ支援の仕組みもできていますが、今日はここの高齢者施設スマホ検査センターについてです。