大阪府・吉村知事が定例会見1月20日(全文1)高齢者施設のクラスターいかに防ぐか
大阪府の吉村洋文知事は20日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「大阪は高齢化率高い。施設、3世代家族のクラスター感染防ぎたい」大阪府・吉村知事(2021年1月20日)」に対応しております。 【動画】「大阪は高齢化率高い。施設、3世代家族のクラスター感染防ぎたい」大阪府・吉村知事(2021年1月20日) ◇ ◇
短期でなんとか感染の急拡大抑えたい
司会:ただ今から知事の記者会見を始めさせていただきます。最初に知事からお願いいたします。 吉村:本日で緊急事態宣言が出されてから約1週間がたちました。この間、本当に多くの府民の皆さん、事業者の皆さんにご協力をいただいているということに感謝を申し上げたいと思います。特に事業者の皆さん、厳しい中に厳しいお願いをしています。なんとか感染の急拡大というのを抑えていきたいと思います。2月7日まで、これが期間に定められていますので、なんとかご協力をお願いしたいと思います。 また、府民の皆さんにおかれましても、不要不急の外出の自粛、特に夜8時以降は徹底ということで、なんとか2月7日まで、集中的に短期で、なんとか感染の急拡大を抑えたいと思いますのでよろしくお願いします。 現状ですけれども、この陽性者数につきましても500名から600名というところで、非常に高い数字で推移しているところであります。緊急事態宣言の効果というのは、それが発生してからだいたい2週間後といわれています。つまり、感染して症状が出て、そして把握すると、だいたいこれが2週間ぐらいというふうにいわれています。少し短くなっていますが、そういう状況ですので、この緊急事態宣言の効果ということも、これが出るとなれば、今月末ぐらいから2月の頭にかけてということになろうかと思います。
スマホで高齢者施設職員・入所者が検査できる検査センター
なかなかすぐにこの効果が出るものではありませんが、お1人1人のご協力、それによって必ずこの効果が出るものというふうに思っていますので、ぜひご協力をお願いします。 今日の記者会見についてですけれども、発表項目としては2つです。1つ目は、高齢者施設において、スマホだけで、高齢者施設の職員、あるいは入所者が検査ができるという仕組み、検査センターをつくりましたので、それについてご説明をさせていただきたいと思います。 どういうことかというふうにいいますと、大阪、お亡くなりになられる方が多いです。ご冥福をお祈り申し上げます。お亡くなりになられる方、このあと詳細に説明しますが、やはり高齢者の方が多いです。そしてその内訳を見ますと、半分以上が高齢者施設、そして医療施設に入られている方。つまり非常に高齢化したり、あるいはもう介護が必要であったり、抵抗力が下がっているという中で、そこがクラスター化すると命が失われてしまうと。平均年齢でいくと77歳が、今、お亡くなりになられている平均年齢でもあります。 つまり高齢者で施設に入られている方のクラスターをいかに防いでいくのか、これが非常に重要になります。特に大阪の場合は、高齢化はもう他の都市と比べて先行して進んでいます。また、3世代同居率も非常に高いです。普段の仕事やいろんな場面で、高齢者と、それから若い方が接する機会というのも非常に多くあります。 高齢者施設の数にいたっては、東京よりもそもそも高齢者の施設の数が多いという状況です。人口は東京のほうが1.5倍ぐらいあるんですけれども、高齢者施設について限ってみると、実は大阪のほうが数が多いと。つまり先行して高齢化が進んでいる、この大阪の現状において、このコロナというのは、特にそういった施設で広がると命が失われてしまうという状況です。 この高齢者施設に対しては、これまでもクラスター対策、講じてまいりました。それぞれの高齢者施設への個別の見回り、個別訪問、それからいろんな感染対策の助言であったりチェックシートのチェック、そしてさまざまな研修であったりというのを重ねてきました。そして検査体制もこの間、強化していまして、少しでも症状があれば検査をすると。そして1人でも陽性者が出れば、全件、その施設の検査をするということで進めてきましたが、今回さらにそれを強化していきたいと思います。