大阪府が高齢者施設「スマホ検査センター」開設 21日から開始・スマホやPCで検査申し込み
スマホで申し込みから検査結果通知までを一貫して実施できる仕組み
大阪府が高齢者施設「スマホ検査センター」開設 吉村知事が検査方法、申し込み場所を詳しく説明
大阪府は20日、高齢者施設における新型コロナウイルスのクラスター発生防止と感染拡大の最小化、福祉サービスの安定的な提供を確保するため保健所や医療機関での検査体制に加えて、施設等職員及び入所者に少しでも症状が出た場合にスマートフォンやパソコンでインターネットから検査申込みができる「高齢者施設『スマホ検査センター』」を設置すると発表した。スマホで申し込みから検査結果通知までを一貫して実施できる仕組みで、大阪府の吉村洋文知事は「ちょっとでも心配があれば検査できる仕組みは必要だと思います。命を守ることにつながってくると思いますので、クラスター発生防止により力を入れていきたい」と話している。 【中継録画】定例会見で吉村知事が高齢者施設「スマホ検査センター」への申し込み方法を実演(2021年1月20日)
21日午前9時からウェブでの受付を開始
発表によると、大阪府内では高齢者が新型コロナウイルスによって亡くなるケースが多く発生しており、クラスターをいかに防いでいくかが重要になることから、手軽で便利に検査を受けられる仕組みを構築するために同センター設置を進め、今月21日午前9時からウェブでの受付を開始するとした。 対象は府内の高齢者入所施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設等約3500個所)の職員、入所者。高齢者通所施設(デイサービス等約5000個所)の職員で少しでも症状がある人となっている。
申し込みは24時間対応、申し込み後は専用バーコード発行
申し込みは24時間対応で、申し込み後はスマホに専用のバーコードが発行され、高齢者施設の職員が府内12か所に行き、申し込み時に得たバーコードを提示。センターから唾液検査用の検査容器を受け取り施設に持ち帰り検体採取を行った後、それらを梱包し再び最寄りのセンターに持ち込むという。その後、センターは検査機関に検査を依頼する形となる。 20日午後に大阪府庁での定例会見で今回の件を発表した吉村知事は、その検査のスピード感について「例えば午後5時に提出したら、翌朝には結果がわかる仕組み」と説明した。 検査結果はスマホに通知されるため、スマホで申し込みから検査結果通知までを一貫して実施できることになる。