山際担当相が会見 「まん延防止」17道府県で延長(全文1)基本的対処方針の変更も決定
TPP交渉の今後の見通しは
時事通信:時事通信の宮木です。2点目のTPPに関してですけども、今回、第1回会合を終了するっていうことで、これは英国の国内制度がTPPのハイスタンダードなルールを満たせるということを確認したということでよろしいのでしょうか。また、今後の交渉の見通しについて、現時点で見えてるもの、想定しているものについて教えてください。あと、英国の加盟っていうのは早ければいつごろ実現できるのか、その辺の見通しを教えてください。 山際:すごく全て答えられないことを今、聞かれたんですけど、そもそも交渉事ですから、何かを決め打ちで確認するっていうようなことは、交渉の最中に全てこれで決まりっていうことはないんです。これはもう一般論としてそうですから、当然、作業部会に向けて、向けてというか、加入作業部会第1回会合は終了することができるようなところまでは進んできたというのは、それは事実ですね。ですから、わが国から市場アクセスのオファー等を加入作業部会に提出するように、30日以内に提出するように、このルールに従ってですけど、イギリスに対してこれは伝達したわけです。 ですから、何かここまで決まりました、その次にプラスして何かを重ねます、それは逆戻りすることはありません、というようなものではないですね。これはどんな状況になったとしても、最後の最後でいろんなことが起こりうるっていうのが交渉ですから、そういう確認が終わったというようなことではないということを理解していただければと思います。 従って、これからまさにマーケットアクセス、どういうものにしていくかっていうのは、これは向こうからオファーが来ます、30日以内に。それはわが国だけではなくて、TPP加入国に対してそれぞれに行われるわけですね。そこからマーケットアクセスに対する交渉というものが始まるわけですね。それがのめるものなのか、のめないものなのか、また、もちろんわれわれが望んでいるハイスタンダードをきちんとクリアしているものなのかどうなのかっていうことも含めて、言ってみればこれからですよね。ですから、やっと入り口に立ちましたぐらいなところですので、それがいつまでにっていうことが予断を持って申し上げられるかといったら、そんなに甘いものではないというのは、これまでのTPPの交渉を見ていただければ分かるのではないかと思います。 司会:日経新聞さん。