山際担当相が会見 「まん延防止」17道府県で延長(全文1)基本的対処方針の変更も決定
1つのことで全てうまくいくということはない
その中で、まん延防止等重点措置の効果で、これはいつもいつも議論になるんですけれど、総理も今日、答弁の中でおっしゃってたように、何か1つのことで全てうまくいくっていうようなことはないと。これはわれわれ、コンセンサスなんですね。その中の1つに、例えば営業権を少し抑制してまで時短、時間短縮をお願いするような措置、特に飲食店に関してはそれを行っている。それは効果はどうなのかというのは、もちろんわれわれとしては数字としてクラスター、飲食店におけるクラスターがまん延防止等重点措置を適用する前と適用したあとでどう変化するかっていうのは当然、見てます。これはもう有意にクラスターは出なくなります。ですからそれは間違いなく現場においては効果はあります。 しかし一方で、そこだけでオミクロン株の場合は感染が拡大しているわけではないということも分かってるわけですよね。学校をはじめとする子供たちがいる場において感染が拡大する。あるいは高齢者がいらっしゃるような場所において感染が拡大する。家族の間、家庭の中でも感染が拡大する。職場でも感染が拡大する。ですから飲食店のみならず、ほかでも感染が拡大してますから、飲食店の時短営業だけで効果があるというふうにわれわれはもちろん思ってません。 しかしミクロのそこの部分だけ見ればもちろん効果は出てる。ほかのところも合わせ技でやらなくてはいけないよねっていうことは、先週の基本的対処方針分科会で議論をされて、先週ですね。それで今、基本的対処方針分科会の中に、まさに子供たちがいる環境、ですから学校だとか保育施設において感染拡大防止のための手だてをどうするか、あるいは高齢者がいる環境、高齢者施設においてどのように感染防止をしていくかっていうようなことはもう先週の段階で盛り込まれていて、そして盛り込まれてますから当然、もう先週からそのオペレーションが始まっていると。 その合わせ技で全部が作用して、それでやっと新規感染者数が低下傾向に入り始めているということですから、そういう意味での分析は、分析をしたから先週、基本的対処方針を変えて、それによって今の状況がありますけど、これで十分だとは思わないので、やはり改善するべき点はないかということを探りながら、それはオペレーションの部分でやる部分もあるし、基本的対処方針まで書き込まなくてはいけないような部分もあるしっていうのでやり続ける。 このミクロの検証を重ねて重ねて、その先に振り返って全体としてどうだったのって検証ができるようなところまで来れば、それはやらせていただきたいと思ってます。 【書き起こし】山際担当相が会見 「まん延防止」17道府県で延長 全文2に続く