「できないものをできないと言えない風土」日野自動車会見8月2日(全文3)
日野自動車は2日午後、記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「燃費試験などのデータ改ざんで経緯説明 日野自動車が会見(2022年8月2日)」に対応しております。 【動画】燃費試験などのデータ改ざんで経緯説明 日野自動車が会見(2022年8月2日) ◇ ◇
今の経営陣の責任をどう考えているのか
司会2:そうしましたら、こちらで一度会場のほうにお戻しします。 司会1:それでは、再び、会場でご参加の方からのご質問をお受けいたします。いかがでしょうか。それでは一番前の、こちらの方。 NHK:NHKの【タニカワ 00:47:55】と申します。委員長にお聞きしたいんですけど、今回、委嘱の範疇とは異なるとは思うんですが、皆さんが一番この問題にお詳しいので、あえて聞きたいんですけども、この問題に関して、今の経営陣の責任については、どのようにお考えでしょうか。 榊原:われわれが調査を委嘱されましたのは事案の解明と真因分析、それから再発防止の提言であります。そういった意味で、個々具体的な責任追及ということが目的ではないというのが1つあります。で、先ほどから申し上げておりますように、個別具体的な不正行為については担当者レベルにとどまっていて、役員、あるいは経営陣のところの認識していたという証拠は見当たりませんでした。ただ、それでもこういったことが起こったのは、これまでの組織風土、それから相互のチェック体制など、そういったシステムを構築してこなかったということが問題であろうと思っておりますので、そういった限度では問題があったんだろうなというふうに考えております。
トップのパワハラはなかったのか
NHK:やはり、組織風土の問題というところで言いますと、20年近くにわたって続いているっていうところ、やはりトップの意識とか、やっぱトップのパワハラだったりとか、そこら辺、やはり皆さんが一番お詳しいわけでして、そこが少し教えていただきたいと思うんですが、いかがですか。 榊原:トップがパワハラしていたとか、そういうふうな問題については接しておりません。ただ、トップの方とお話を聞いていますと、こういった組織風土については気付いていたところもある、その上でなんとか改善したいと思って努力されていたということも聞いております。でも、なかなか組織風土っていうのは変えるのが難しくて、こういう事態に至ったのかなというふうにみております。 NHK:承知しました。もう1点、少し細かくなるんですけど、ヒアリングの対象で、現職、および退職済みの役職員というところ、これはもう、おおよそのこの不正が発端となって2003年以降は、社長、副社長は全員お話は聞くことができましたか。できてない方がいらっしゃれば教えていただきたいんですけども。 榊原:社長の方については、現社長の小木曽社長、それから前社長の下前社長、それから市橋元社長、不正行為が具体的に認められたところから、社長の方々にはお話を伺っております。 NHK:ありがとうございます。 司会1:ほかにご質問。それでは、一度一番前の方、お願いします。