デザイン好きが行くべき、1泊2日・箱根トラベルガイド
都心からもアクセスがよく、何度でも訪れたくなる「箱根」。今回は、インテリアが美しいホテルやカフェ、神社、アートなど『エル・デコ』が厳選したスポットを、おすすめの過ごし方別にモデルコースでご案内。
1. アートや本を心ゆくまで楽しみたい!
たくさんの作品と出合ってインスピレーションを得たい! という人におすすめなのが、「彫刻の森美術館」「箱根本箱」「ポーラ美術館」を巡るコース。1日かけて美術館をじっくり満喫して、宿では読書三昧......そんな贅沢な滞在はいかが?
1日目 AM:彫刻の森美術館
国内初の野外美術館として、1969年に開館した「彫刻の森美術館」。7万㎡にもおよぶ雄大な自然のなかに、近・現代を代表する彫刻家の名作が約120点常設展示されている。319点のピカソコレクションを擁する「ピカソ館」や、子どもに人気の体験型アート作品「ネットの森」などが点在しており、幅広い彫刻の楽しみ方を提案している。 写真は、ガブリエル・ロアールによる《幸せをよぶシンフォニー彫刻》。480枚のステンドグラスによるパネルで構成された壁面で、色ガラスの光だけで作り上げられた空間はまるで異世界!
写真は2021年誕生した、体験と休憩ができる新エリア「ポケっと。」。地形の高低差でできた秘密基地のような空間が広がり、思わずくぐりたくなる松原成夫の《宇宙的色彩空間》や、イサムノグチによる有名な遊べる彫刻《オクテトラ》、頭上からカラカラと音が聞こえる松本秋則《風の奏でる音楽》などが配置され、芝生面には色どりのソファが並ぶ。
クライン・ダイサム・アーキテクツによる《目玉焼きのオブジェ》は、写真スポットとしても大人気。敷地内を自由に散策しながら、様々な作品と出会える「彫刻の森美術館」は、見応えたっぷりなので、訪れる際は滞在時間を多めに確保して。 彫刻の森美術館 住所/神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121 開館時間/9:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
1日目 PM:箱根本箱
“本との出会いの空間”をテーマに2018年に誕生した、蔵書1万2000冊を誇るブックホテル。基本的にすべての本が買えるのが特徴で、滞在中に出会った本とのつながりが家に帰った後にも続いていく。 館内にずらりと並ぶ本は、「衣・食・住・遊・休・知」の6ジャンルに分類されており、写真集や絵本といった気軽に読める本を中心に揃えている。最近本を読めていない人や、ライフスタイルに読書を取り入れたい人こそ訪れるべきスポット。“本の虫”な人は、お気に入りの本や積読の一部を持ち込んで読書に集中するために過ごすのも◎。