デザイン好きが行くべき、1泊2日・箱根トラベルガイド
2. 箱根の歴史やクラシックなデザインに触れたい!
時代を超えて愛されるデザインや箱根の歴史を感じたい人におすすめなのが、「箱根ラリック美術館」「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」「箱根神社」「Bakery&Table 箱根」を巡るコース。芦ノ湖周辺の散策がしたい人にはぴったり。
1日目 AM:箱根ラリック美術館
フランスのアール・ヌーヴォー、アール・デコの両時代にわたり活躍した巨匠ルネ・ラリック。「箱根ラリック美術館」では、彼が残した大胆さと繊細さを兼ね備えたジュエリーやガラス作品、室内装飾、オリエント急行の内装などを揃え、およそ1500点のコレクションの中から選び抜かれた約230点を紹介している。展示変えもあるので、訪れるたびに新たなラリック作品との出合いが叶う。 館内には、ラリックの仕事場を再現した空間や、ジュエリーからガラス工芸家へ転身したきっかけとなった香水瓶の展示エリア、クチュリエのジャンヌ・パキャンの自邸にも置かれた室内噴水、パリに実在した当時の邸宅の一室を移築・再現したエリアなど、さまざまな表情を見せる彼の作品の数々が並ぶ。
写真は、ジュエリーを展示するエリア。モダン・ジュエリーの先駆けとなったラリックの傑作が集結しており、中央に見えるシャンデリアもラリックによるもの。 他にも、オリジナルグッズや「ラリック」社製の香水を取り揃えるミュージアム・ショップや、2023年3月に誕生した「Hakone Emoa Terrace by 温故知新」には、レストランやカフェ、ベーカリー・パティスリーがある。
Orient Express(箱根 エモアテラス内)
パリと南仏を結ぶ「コート・ダジュール号」として1929年に製造され、後に 「オリエント急行」として世界中の旅人に愛された列車が箱根ラリック美術館内にあるのをご存知だろうか? 「Orient Express」は、そんな歴史的な列車の中で豪華なティータイムを過ごすことができるカフェだ。営業は1日3回ごとの入れ替わり制で、当日現地予約の先着制。箱根ラリック美術館に着いたら、まずはオリエント急行の予約をしておこう!