実家の蔵から「聖徳太子」の1万円札を発見!「昭和のお札」は今でも使える? 銀行で交換すべきなの?
1958年から約30年間発行されていた聖徳太子の1万円札ですが、発行停止から長い年月がたち現在は流通が少ない旧紙幣でも、現在発行されている紙幣と同様に使用できるということをご存じでしょうか。 本記事では、聖徳太子の1万円札は使用できるのか、旧紙幣を見つけた際の取り扱い方法などの対処法をご紹介します。 ▼祖父の部屋から「大量の小銭」を発見! 申告は必要? 勝手に使うのはNGなの?
聖徳太子の1万円札とは?
聖徳太子の1万円札は、1958年12月1日に発行が開始され、発行が停止された1986年1月4日まで製造されていた銀行券の1つです。 聖徳太子の1万円札が発行されていた1958年から1986年までの約30年の間には、以下の人物が描かれた紙幣も発行されています。 ●板垣退助(百円券) ●岩倉具視(五百円券) ●伊藤博文(千円券) ●夏目漱石 黒色記番号(千円券) ●聖徳太子(千円券) ●新渡戸稲造(五千円券) ●聖徳太子(五千円券) ●福沢諭吉 黒色記番号(一万円券) 聖徳太子が描かれた銀行券には、1万円札の他にも1000円札や5000円など全部で7種類があり、紙幣に描かれた回数が最も多い人物です。 これだけ多くの紙幣に採用された理由には、「十七条の憲法」を制定したことや仏教を保護したこと、歴史上の事実を実証したことや肖像を描くための材料がしっかりしていることなどが挙げられます。
聖徳太子の1万円は使える?
聖徳太子が描かれた1万円札は、現在もお店などで使用することができます。 1度発行された銀行券は、法令に基づいた特別な措置が取られない限り、通貨としての通用力を失うことはありません。 現在は、聖徳太子の1万円札のように発行されなくなった銀行券を含め、22種類の銀行券を使用することができます。 ただし、過去に以下3回の特別な措置が取られており、過去に発行された53種類の銀行券のうち、31種類は通貨としての通用力を失っており現在は使えません。 ●関東大震災後の焼失兌換(だかん)券の整理(1927年) ●終戦直後のインフレ進行を阻止するための新円切り替え(1946年) ●1円未満の小額通貨の整理(1953年) また、現在も通用力があり使用することができる旧紙幣でも、お店によっては受け取ってもらえないこともあります。 使用できるかわからない旧紙幣を見つけた場合は、財務省が公表している「現在使用できる紙幣」を確認してみましょう。