「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見(全文5完)1人あたりの被害額は最大60万円
NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使って不正に預金が引き出された問題で、同社は10日午後、記者会見を行った。 【動画】「ドコモ口座」不正引き出し問題 NTTドコモが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「ドコモ口座」不正引き出し問題 NTTドコモが会見(2020年9月10日)」に対応しております。 ◇ ◇
全利用者にリスクがあるという理解でいいか
L.C.M.PRESS:L.C.M.PRESSのおしどりといいます。よろしくお願いします。すいません、ちょっと不勉強で。そもそもなんですけれども、ドコモ回線を使ってdアカを作成した場合は今回の不正利用の対象外となるようにご説明を聞いていると思えるんですけど、そういう理解でよろしいでしょうか。いいということですね。 で、そもそもdアカウントは複数作成できます。同一個人でも複数作成できます。回線確認アカをつくっても、メルアドでアカウントをつくられてしまった場合、今回の不正利用の対象となるケースもあるということで、全利用者にリスクがあるという理解でよろしいですかね。 丸山:今のご質問をもう1回確認したいんですが、すでにドコモの回線をお持ちで、その回線でdアカウントを1個はつくっているんだけれども、追加のdアカウントはその回線をまったくひも付けずにdアカウントだけをメルアドでおつくりになったということですか。 L.C.M.PRESS:はい、そうです。 丸山:そういうケースは今回は問題になると思います。
なぜdアカウントは一個人が複数作成できるのか
L.C.M.PRESS:問題になるということですね。私自身、回線でdアカをつくってフリーアドレスでもアカウントをつくっていましたので、そうなった場合、ドコモ回線でdアカをつくっていたとしても、別にそれはなんの安全の保証もないということですよね。 丸山:ただしその2つのdアカウントをひも付けることはできますので、それはお客さまのご意向によって、普通ひも付けを嫌がられるお客さまっていうのはなんらかの理由で2つのデータっていうか、例えば購買データみたいなものを分離したいとか、いろいろ事情があるケースがありますので、私ども、それをなんか、ごちゃごちゃに私どもの意思でするっていうことは差し控えています。 L.C.M.PRESS:すいません、そもそも論なんですけど、なぜdアカウントは一個人が複数作成するシステムになっているんでしょうか。サービス拡大の中でいたずらにアカウントの数だけを増やせてしまうといいましょうか。私自身、複数のdアカウントをつくってもあまりメリットはなかったんですね。 丸山:これ、いろいろなご事情があるので、例えばお1人の方で業務用と個人等、あるいは名義は実は1つの名義なんですが、ご家族の方が別々に使われているようなケースだとか、いろんなケースがございますので、一概に回線とdアカウントの関係をそのように割り切るのはちょっと短絡的かなというふうに考えます。 L.C.M.PRESS:なるほど。すいません、長くなって。通常のサービスでは一個人に対して1アカウントとなっている形ですが、今回、回線確認のアカウントとは別に幾つでもメールアドレスで複数、一個人のアカウントがつくれるという、無制限という状態でしたので、dアカウントの作成個数に関しては、一個人が。 丸山:現状はその指摘のとおりなんですが、例えばGoogleのアカウントみたいなものもまったく同じですので、いわゆるネットプレーヤーさんがおつくりになっているシステムっていうのは基本的には人とひも付くのではなくて、いわゆるその人のアカウントを幾つでもつくれるというのはむしろ常態的にそちらのほうが行われているという認識です。 L.C.M.PRESS:口座と結び付くアカウントでもということですね。 丸山:ええ。で、その口座と結び付くかどうかというところにわれわれの配慮が今回足りなかったというのが反省点でございますので、口座と結び付けるところについては少し慎重に扱う必要があるというふうに考えています。 L.C.M.PRESS:分かりました、ありがとうございます。 司会:それでは次の質問をお受けしたいと思います。じゃあ、はい。2回目。