小池都知事が記者会見8月21日(全文1)感染防止・熱中症予防の2本立て
防災に関する2つの協定を本日締結
続きまして2点目でありますけれど防災に関してのテーマであります。防災に関しまして、区市町村の支援に向けた協定をつくっております。新型コロナウイルスの感染が続く中で、地震、風水害、一緒に起こったらどうなるのか。いわゆる複合災害ですね。これに向けた対策を進めていくということは喫緊の課題となっております。都といたしまして、各区市町村が新たな避難先をよりスムーズに確保できますように、これまでホテルや旅館などの業界団体の皆さま方との協定を締結した、それに加えまして都立の施設をいっそう活用するということも進めてまいりました。 それに加えまして、防災に関しての2つの協定を本日において締結をするというお知らせであります。1点目ですが、区市町村の避難先を確保する、その加速化でありますが、お店と連携した、店舗と連携した地域の防災力の向上ということで、日本ショッピングセンター協会さん、そして日本DIY・ホームセンター協会さん、この2つの組織と協定を締結するというものであります。 中身ですけれども、各企業のお店、店舗、それから駐車場を避難先として可能な範囲で提供していただくということであります。かなり大きなホームセンターなど、駐車場が広かったり、別の駐車棟を持っていたりされるわけですが、そこを提供していただくということが1点。それから防災に係る啓発活動に関しても連携、協力していただくということとしております。
とちょう電力プランをスタート
2点目でありますが、避難所での生活環境の改善や感染症対策の強化を図るということで、被災者への住環境に関する支援事業などを行っておられますNPO法人で、ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークさんがおられますが、こことの協定を締結するというものです。この協定は、今ちょっと写真でもご覧いただいていますけれども、感染症対策などに有効な間仕切りや簡易ベッド、これを災害時に区市町村に提供するというものであります。この間仕切りですけど、この白い部分ですね、カーテン。長さ2メートルの紙の筒を柱とはりに用いて、カーテン状の布で仕切るというものであります。これはプライバシーの確保と同時に、このコロナウイルスの飛沫感染予防、両方に有効ということがいえます。また、簡易ベッドでありますが、軽くて強度があって、組み立ても簡単なものになっております。 今年もすでに全国各地で水害による甚大な被害も発生しておりますが、このような被害がいつ東京で起きてもおかしくないわけでありますので、引き続き区市町村とも連携しながら、災害への備えに万全を期してまいります。担当は総務局となっております。 続いてエネルギー関係であります。電力。とちょう電力プランをスタートするというもので、こちらのお知らせであります。都としましてゼロエミッション東京の実現に向けた取り組み、幾つも行っておりますけれども、2030年までに都の施設、都有施設で使います、都有施設で消費をいたします電力の再生可能エネルギー100%化を目指す。RE100というのがありますけれども、その100%化を目指して、とちょう電力プランを開始するというものであります。 このプランですけれども、太陽光パネルを設置しているご家庭、かなりありますけれども、スタートしてから、当初からこの太陽光発電を設置された方々というのは、ある意味大変環境に対しての意識の高い方ではないかと思います。その方々の電力の買い取りですね、FITですけれども、固定価格での買い取り期間の10年間というものが終了しつつあるということで、いわゆる卒FIT家庭があちこちに出ているわけですね。この卒FIT家庭で発電された電気と、それ以外の再エネ100%電力を合せまして、都立の特別支援学校など、身近な都有施設で有効にこの電力を活用しようという、そういう事業となっております。