菅首相が会見 首都圏の緊急事態宣言を延長(全文2)Go To トラベル、当面の再開難しい
コロナを長期的にどう抑え込んでいくのか
日本経済新聞:日本経済新聞の重田です。総理は東京五輪の大会の開催に意欲を示されてきたと思います。7月に開催する大会を安心・安全の下に開催するには、新たな宣言の期間である21日以降も長期にわたって感染状況をコントロールする必要が出てまいります。コロナをどう抑え込んでいく戦略を描かれているのでしょうか。 菅:まずオリンピックと関係なく、一日も早いコロナ感染対策を収束させる、これが私の役割だというふうに思います。今回の延長でなんとしてもこの感染拡大を抑え込んでいきたいというふうに思いますし、宣言解除後も感染の再拡大を防ぐために、専門家のご意見を伺いながら対策をしっかり行っていきたいというふうに思います。 なお、今後感染対策の決め手となるのがワクチンだということを私は申し上げています。4月12日から高齢者への接種を開始し、6月末まで65歳以上の高齢者全員に2回接種するワクチンの配送を行いたいと思っています。1日も早く全ての国民の皆さんに安全で有効なワクチンをお届けしたい。そのために全力で取り組んでいきたいと、このように思います。 また、海外から観客をということであります。そうしたことについて3月中にこれ、決定をするということになっていますので、そうした状況を見ながら水際対策というのはまた変わってくるだろうというふうに思います。今、万全の対策で行っていますけど、いざ観客を入れるとなると大変な状況になりますから、人員も含めて。そうした中で今月中に方向性を決めたい。こういうふうに思います。 司会:それでは前列奥の、西日本新聞、湯之前さん。どうぞ。
国民の行動変容を促す新たな対策は
西日本新聞:西日本新聞の湯之前といいます。すいません、緊急事態宣言について、先ほどの対策本部で総理はこれまでの対策をいっそう徹底するというふうにおっしゃいました。1月以来、感染状況の改善に大きな成果を上げたのは事実だと思いますけれども、一方でその改善の状況が鈍化していて、変異株の出現も考えると、今後2週間で首都圏を解除するためにはさらにギアを一段上げた対策が必要という指摘もあります。さらなる封じ込めに向けて、国民の行動変容を促すような新たな対策、これを打ち出すお考えはありますでしょうか。また、打ち出さないのであればその理由についても教えてください。 菅:行動変容につきましては、今日までの学習の中でやはり飲食に的を絞って行ったことがステージ3の新規感染者というのが大幅に減少してきているということも、ここは事実だというふうに思います。それと同時に、新たに力を入れてやりたいということは高齢者施設、ここについて国の責任で今月中に3万カ所において検査を行っていきたい。そして定期的にも徹底してクラスターの多い部分をつぶしていきたい。 それとまた若者の多い、いわゆる繁華街というところですか、これは尾身会長からも強い要望がありまして、モニタリング検査ですか、そうしたことを新たに行っていきたい。このように思っています。 そして今、行っていますマスク、手洗い、3密、基本的なことをしっかりやると。そうしたことによって、この2週間の中で感染者数は今の状況の中でさらに防止をして、そして病床の使用率は今50%、ぎりぎりのところが今1カ所あるわけですけれども、そうしたところをさらに大幅に改善をする。2週間でそうしたことをしっかりやっていきたい。このように思います。 司会:それではそちら、ドワンゴの七尾さん、お願いいたします。