菅首相が会見 首都圏の緊急事態宣言を延長(全文2)Go To トラベル、当面の再開難しい
官邸と官僚の関係を見直さないのか
江川:フリーランスの江川紹子と申します。よろしくお願いします。若手の官僚の退職が増えているという話を聞きます。また、今、官僚の皆さん、ものすごい激務でブラック霞が関というような言葉も出ています。特にコロナ対策では残業も増えているという話が報じられています。 一方で驚くような接待を受けている官僚もいらっしゃいます。安倍内閣のときに菅官房長官が尽力されて、官邸が官僚をがっちり支配する仕組みをつくられました。しかしそれによって異論を唱える官僚が更迭されて、いろんなところに目詰まりが起き、コロナ対策でもいろんな問題があるんじゃないかという指摘もあります。 官邸と官僚の関係について、何か反省あるいは見直しが必要と思われるところはないのか。そしてこの問題について第三者を入れて在り方の検討をするというようなお考えはないのか、ということについてお聞かせいただければありがたいと思います。 菅:若手官僚の方が途中で退職される、このことは極めて残念なことでありますけど、逆にいったん退職してまた帰って、元の省に帰ってくる人もいるということも事実です。いずれにしろ労働力の流動化、そうしたことがやはり大事かなというふうに思います。ただ、いずれにしろ、志半ばで諦めていくんじゃなくて、次のステップということを考えて人事異動ができるように、若い人はそうしたほうがいいのかなというふうに思っています。 それと一方、そこの接待で今いろんな問題が出ております。これはまさにこの官僚の倫理法ですか、そうしたことはやはりしっかりと守ってもらうというのは、これは当然のことでありまして、そういう中でもう一度、私自身が関係大臣、またそれぞれ各省庁に倫理監督官というのがおりますから、そうした中で徹底をするようにしていきたいというふうに思います。そういう中で、この官僚と政治の在り方について第三者委員会という話がありますけど、私はまだそこは様子を見ていたいというふうに思います。 それとコロナの中で、ほとんど厚生官僚だけでなくて、多くの官僚の人が休みなく去年から、もう1年以上たつわけですけれども、そうした大変な努力をしている、そうしたことには私は心から敬意を表したい、このように思います。 司会:それではまた前列で。日経新聞の重田さん、どうぞ。