菅首相が会見 首都圏の緊急事態宣言を延長(全文4完)6、7割が打っても感染ゼロにはならない
菅義偉(よしひで)首相は5日夜、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【全編】2週間「状況見極め必要な期間」 1都3県「宣言」延長で菅首相会見(2021年3月5日)」に対応しております。 【全編】2週間「状況見極め必要な期間」 1都3県「宣言」延長で菅首相会見(2021年3月5日) ◇ ◇
全員検査を行うべきでは?
インディペンデント・ウェブ・ジャーナル:まとめます、まとめます。PCR検査の拡充について質問させていただいたんですけれども、全量検査は必要ないと、当時総理はおっしゃったんですね。そのご認識は変わらないでしょうか。また五輪を開催するに当たって関係者、選手団には厳重な検査を行う、しかし観客に対して行うという話はないんですね、まだ。これは無観客でやるのかどうかという問題もありますけれども、観客を入れて行うんだったらば、そこへの全員検査というものを行うべきではないかと。民間のスポーツイベントなどでは直前の入場検査で全量検査を行っているところもあります。そうしたことも含めてお答え願えないかと。お考えをお示しいただきたいと思います。 菅:私自身もワクチンは発症、重症の効果がある、このことの理解を示しています。発症と重症化にはワクチンが効果がある。こういう中であります。ですから1日も早く国民の皆さんにワクチン接種をしたい。それと同時に検査の充実、これも必要だと思います。先ほど私、最初の一連のあいさつの中で、高齢者施設に対して集中的に、今月中に3万カ所やるということを申し上げました。さらに繁華街でモニタリング検査を実施する、こういうこともこれから大都市でやっていきたい、このように思っています。 司会:ありがとうございました。それでは時間、失礼しました。尾身先生、お願いします。恐縮です。
クラスターはそれからも起きる
尾身:今、2つの点、ワクチンを打てば感染が完全に防げるかという話はもう今、総理もおっしゃったしおっしゃるとおり、私は今回のワクチンはかなり有望なワクチンだと思います。私なんかが当初予想していたよりも比較的安全だし、いわゆる有効ですよね。今おっしゃる重症化、あるいは発症化予防。これが非常に重要で、しかしそれだからといって実は、仮に、おそらく、よく分かりませんけども、普通の常識を使えば、日本の人々の、希望者になる人々のおそらく90%が接種することはないでしょうね。仮に7割とか、国民の7割が仮に打ったとしますよね。子供さんとかなんかは別に。 そうなっても、実は私は時々のクラスターはそれからも起きると思います。なぜならば、ワクチンの感染力防止ということと同時に、30%は打ってないわけですよね、30、40。そういうことで、このメッセージとしてはぜひこのワクチンに関するリスクコミュニケーションというのは極めて重要で、副作用の問題等々もあるし、それと同時に今のワクチンを打ったから、これからもうどんどん打っていく、増えますけど、ワクチンを打ったからといって基本的な手洗いだとかマスクとか、そういうことをやらなくていいということはなんないんで、当分の間、おそらく、私なんかの、これは神のみぞ、本当のことは正確には分かりませんけど、私なんかの判断は、仮にある今年の暮れぐらいまでに日本の、希望者の6割、7割が打ったとしても感染は時々は続く。ゼロにはならないと思います。 そういうことで、ワクチンを打ったからといって全てが無防備というわけにいかない。最低の基本的な感染対策は続ける必要があるということはぜひ、国のリーダー、あるいは自治体のリーダーにはその副作用のうんぬんの問題をしっかりと伝えると同時に、伝えていただければと思います。