大阪府・吉村知事が定例会見7月16日(全文1)亡くなった人の50%が院内感染
大阪府の吉村洋文知事は16日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪府・吉村知事「大阪モデルで黄色点灯。ミナミに臨時検査場を設置」(2020年7月16日)」に対応しております。 【動画】大阪府・吉村知事「大阪モデルで黄色点灯。ミナミに臨時検査場を設置」 ◇ ◇
昨日の陽性者は宣言解除後最多の61名
司会:ただ今から知事の記者会見を始めさせていただきます。最初に知事からお願いいたします。 吉村:まず新型コロナについてですが、昨日陽性者の方が61名ということで、第1波が終えて、過去、緊急事態宣言が解除されてからは最高の陽性者の陽性者の数ということになりました。また、検査数も1000件を超えるということで、この1000件を超える検査数というのは、第1波も含めてこれまでの検査数の中でも一番多い検査数の中での状況ということになっています。傾向ですけれども、これまで20代中心に、夜の街関連で広がっているという傾向は変わりませんが、ただその中でも徐々に大阪市内が多かったのが、市外にも広がりつつあると。年齢層も少しずつ上がりつつあるという状況だと思います。 つまり、感染の震源地というのはある程度分かってるんですが、若者が夜の街で、どうもそこで広がっていっている。それが徐々に外に広がりつつあるというのが今の大阪の現状だというふうに思っています。東京ほどの数ではないにしても、感染の拡大の傾向、それからその内訳の傾向を見ても、非常に似ている部分がありますので、東京のようにならない、後追いのように数がどんどん増えていかないようにしなきゃいけないと思いますし、そのための対策を取っていく必要があろうかというふうに思います。そのための対策を今後しっかり取っていきます。
直近1週間は70%が若者、20代中心
まずこの傾向ですけれども、数字でいきますと第1波、これが第1波です。第1波のときと比較しまして、第1波のときは40歳未満は42%の状況でしたけども、今回6月14日以降は40歳未満が77%です。約8割が40歳未満、30代以下が約80%を占めているという、非常に多い状況です。またそこでわれわれもいろんな調査をしますが、これをひとくくりにするわけではないんですけども、やはり夜の街といわれるところでの感染がどうも広がっているというのが見えてきているという状況です。 ただ、先ほども少し申しましたが、40代以上の割合というのが12%から、ここ直近1週間で見ますと、12.5%が26%になってます。つまり、前週のときは約80%が若者、20代中心だったわけですけども、現在約7割、70%が若者、20代中心になっているという状況です。ですので、対策としましてもまずはやっぱりこの夜の街関連、若者関連を中心に対策を取っていく必要があるということをやっていきたいというふうに思います。 具体的に、次お願いします。医療の逼迫状況どうなっているのということですが、医療体制については若者が多いですから、無症状、軽症というのがほとんどです。ですので、医療体制はそこまで、現時点で逼迫しているわけじゃないですが、このまま放置しておけばこれはやっぱりどんどん広がっていきますから注意が必要だと思ってます。 医療体制の状況ですが、現在重症病床に入院されている方は6名です。確保フェーズということで、ベッドについては215床は確保していますが、ただ、ほかの病気も診る必要がありますので、可変的ベッドというのを大阪では採用しています。感染者数が少ないときは、ほかの病気の治療対応に使う。そしてコロナが増えてきたら、これは即座に変えていってもらうっていうのを病院とのやりとりで話をまとめています。増えてくるに従って、病床確保のフェーズは上がってくるわけですが、現在重症病床については6名で30床、確保フェーズについてはまだ1の段階です。それから軽症、中等症も71名ということで、これも350床、まだ確保フェーズとしては1の段階です。最大で1400まで確保する、これの準備は整っています。 そして宿泊療養、ホテル療養ですけど、これも51名ということで400室、これも確保フェーズ1。現状、医療体制においては十分対応できているという状況ではありますが、今後やはり若い人から年配の方、高齢者の方、基礎疾患のある方にうつってくると、これは逼迫してきますので注意が必要だというふうに思っています。医療体制はしっかり確保していきます。