<新型コロナ>大阪府 ミナミに臨時検査場設置 夜の街関連勤務者など対象
<新型コロナ>大阪府 ミナミに臨時検査場設置 夜の街関連勤務者など対象
大阪府は16日、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として、「夜の街」関連の施設に勤務している人や利用者で、少しでも症状がある人を対象とした臨時の検査場を、大阪・ミナミに開設したと発表した。同日午後、大阪府庁で定例会見を行った吉村洋文知事は「本日から運用を開始します。従業員のみなさんの積極的な検査受診をお願いします」と話していた。 【中継録画】大阪府・吉村知事「大阪モデルで黄色点灯。ミナミに臨時検査場を設置」(2020年7月16日)
検査の対象者は夜の街関連施設で勤務している人や利用者
発表によると、検査の対象者は大阪市内のバーやキャバクラ、ホストクラブなどのいわゆる「夜の街」関連施設で働く人やその利用者で、感染が疑われる人のうち、保健所長が検査が必要と判断した人だという。 吉村知事の会見によると、この臨時検査場の可能検査数は1日最大90人となっており、これ以上の人数になった場合は、大阪市のほかの検査場で対応するとしている。
「ほぼ無症状に近い状態でも積極的に検査していきたい」
臨時検査場に関して、報道陣からは「夜の街で働く人や滞在歴がある人なら無症状でも無条件に受けらるのか」という質問があった。 これに対し、吉村知事は、まったくの無症状で無条件に受けられるというわけではないと前置きした上で、「少しでも、のどの調子が悪い、熱があるなど、我々としては、ほぼ無症状に近い状態でも積極的に検査していきたい」と説明した。
「ピンポイントの戦略が必要だと思っている」
また「あくまで夜の街関連で広がっているということなので、そこの従業員さんをメーンにしていきたい。府民のみなさんすべてに検査します、というのは現状では無理。僕の方針としてもピンポイントでの戦略が必要だと思っているので心配な方は症状を言っていただければ」と続けた。
検査についての問い合わせ先
検査場の終了時期は未定としており、開場時間は午後2時から同7時まで。土曜・日曜・祝日も対応する。問い合わせ先の電話番号は(06-6647-0641)で24時間受け付ける。
15日に61人の感染確認「夜の街関連での感染拡大をぜひ抑えていきたい」
会見では、15日に大阪府内で61人の感染が新たに確認されたことへの質問も相次いだ。吉村知事は「やはり若者中心に広がってきている。若者中心といっても、若者の生活の中でも年配の方と接することがありますから、他の世代にも広がってくることになる」と警戒感を示した。