見解この機会に皆さんに考えてほしいことです。この話題が五輪後に上がることは想定済みでした。 ビデオパート制作は、スケートボーダーにとって名刺のようなもの。今後も無くなることは考えられません。 禁止にしても他の場所に流れたり、新たな場所を探したりするだけ。実は何の解決にもならないのです。そのため海外では企画段階でスケートボードを想定した街づくり進め、公共空間を創り上げているところもあります。禁止看板は取り外され、その代わりに時間を定めた看板を設置。夜間は行わないようにすることで調和を保っています。 「やらせないではなく壊れない」 そういった発想の転換に加え、地域や国ならではの要素を盛り込みアート的側面も散りばめる。そうして世界のどこから来てもスケートボード撮影を楽しめる工夫を凝らしたのです。 今こそ愛好者と社会がメディエーションを重ね、日本なりの解決策を模索するタイミングではないでしょうか。
コメンテータープロフィール
1982年生まれ。静岡県焼津市出身。高校生の頃に写真とスケートボードに出会い、双方に明け暮れる学生時代を過ごす。大学卒業後は写真スタジオ勤務を経たのち、2010年より当時国内最大の専門誌TRANSWORLD SKATEboarding JAPAN編集部に入社。約7年間にわたり専属カメラマン・編集・ライターをこなし、最前線のシーンの目撃者となる。2017年に独立後は日本スケートボード協会のオフィシャルカメラマンを務めている他、ハウツー本も監修。ファッションやライフスタイル、広告等幅広いフィールドで撮影をこなしながら、スケートボードの魅力を広げ続けている。Instagram:@yoshio_y_