補足一つのブランドの認知が高まったタイミングで、別のブランドを立ち上げて展開するのは、頭打ちになる売り上げを増加させる施策として一般的ですが、今回のスターバックスの戦略はそれ以外にも理由があると睨んでいます。 それはコーヒー業界で話題になっている「コーヒー2050年」問題です。地球温暖化によって現在のコーヒー栽培地が減少し、生産量が激減するという予測が出ています。2050年には栽培地として知られるブラジルやアラビカのおよそ50%が減少すると言われています。スターバックスは先を見据えてコーヒーだけに頼らないブランディングに着手したのではないでしょうか。 またコーヒーには「フェアトレード」問題も残っています。スターバックスでは早くから「C.A.F.E.プラクティス」などの導入を進め、コーヒー農家の支援活動を行っていますが、紅茶に特化した店を増やすことでコーヒー比重が削減される可能性もあります。
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コメンテータープロフィール
フードジャーナリスト/ラーメン評論家/かき氷評論家 著書『トーキョーノスタルジックラーメン』『ラーメンマップ千葉』他/連載『シティ情報Fukuoka』/テレビ『郷愁の街角ラーメン』(BS-TBS)『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日)『ABEMA Prime』(ABEMA TV)他/オンラインサロン『山路力也の飲食店戦略ゼミ』(DMM.com)/音声メディア『美味しいラジオ』(Voicy)/ウェブ『トーキョーラーメン会議』『千葉拉麺通信』『福岡ラーメン通信』他/飲食店プロデュース・コンサルティング/「作り手の顔が見える料理」を愛し「その料理が美味しい理由」を考えながら様々な媒体で活動中。