補足石破首相は党内に送った文書で「しんぶん赤旗」が非公認候補に公認料を出したかのように報じたとして「事実を曲解し、誤解を誘導する」と指摘したとのことですが、赤旗の初報記事には「自民党派閥の裏金事件で非公認となった候補が代表の党支部にも党本部から総選挙公示直後に政党助成金2000万円が振り込まれていた」と記されています。 そして、非公認候補の支部に党本部から「党勢拡大のための活動費」として2000万円を振り込む内容の文書が届いた後、政党交付金用の口座に振り込まれたと書いてあります。 ですので、普通の注意力で記事を読めば、候補者個人に支払われたとか、「公認料」として振り込まれた、といった誤解は生じないはずです。 ただし、赤旗の初報に大きく掲載された「公認料500万円」と記載した通知書(10月9日付)は、公認候補の支部にだけ送られたものです。今日の続報記事にはそう書いてあるので、要注意です。
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コメンテータープロフィール
慶應義塾大学卒業後、産経新聞記者を経て、2008年、弁護士登録。2012年より誤報検証サイトGoHoo運営(2019年解散)。2017年からファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)発起人、事務局長兼理事を約6年務めた。2018年『ファクトチェックとは何か』出版(共著、尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー受賞)。2022年、衆議院憲法審査会に参考人として出席。2023年、Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット賞受賞。現在、ニュースレター「楊井人文のニュースの読み方」配信中。ベリーベスト法律事務所弁護士、日本公共利益研究所主任研究員。
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