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解説選出された石破候補(自民党総裁)は221票で、過半数(233)未満でした。衆議院での首班指名で過半数未満で指名された首相は2人だけ(1948年の吉田茂首相、1979年の大平正芳首相)で、石破首相が45年ぶり、3人目です。 前回は「四十日抗争」で自民党から2人(大平氏と福田赳夫氏)が決選投票で争う事態となりましたが、今回は党内から石破氏続投への異論がほとんど出ず、立憲民主党・野田代表にも他の政党の支持が広がらなかったため、早くから石破氏の再選、第2次石破内閣発足が確定的となっていました。 同じく少数与党だった羽田孜内閣(1994年)は在任64日で退陣となりました。今の野党も内閣不信任案を可決するだけの議席数を持っています。今後、厳しい国会運営が予想されますが、仮に内閣不信任案が可決される等により石破内閣が瓦解(総辞職)した場合、改めて首班指名選挙を行うことになります。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 白鳥浩

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    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説30年ぶりの決選投票ではあったが、この無効票の数は、いかに野党がばらばらであるかということを示す一つ…続きを読む

コメンテータープロフィール

慶應義塾大学卒業後、産経新聞記者を経て、2008年、弁護士登録。2012年より誤報検証サイトGoHoo運営(2019年解散)。2017年からファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)発起人、事務局長兼理事を約6年務めた。2018年『ファクトチェックとは何か』出版(共著、尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー受賞)。2022年、衆議院憲法審査会に参考人として出席。2023年、Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット賞受賞。現在、ニュースレター「楊井人文のニュースの読み方」配信中。ベリーベスト法律事務所弁護士、日本公共利益研究所主任研究員。

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