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碓井真史

碓井真史認証済み

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

報告

見解殺人は身近な場所で起きます。妻を殺す夫、夫を殺す妻、親子間の殺人。殺人の全体数が少ない日本では、特に家族内殺人が目立ちます。 身近な人からの攻撃だからこそ、逃げられないことがあります。家族からの危害だからこそ、人に言えないことがあります。 男でも女でも、被害者にも加害者にもなってほしくありません。女性は一般に犯罪不安が高いので、危険な場所には近づかないのですが、家庭内では逃げ場がありません。 家庭という密室、家庭という牢獄の中で、悲劇が続いていることもあります。第三者の介入が必要なことも多々あります。誰かに知られている、注目されていると感じると、人は乱暴なことをしずらくなります。 苦しみの末に、殺害されていしまう女性もいれば、苦しみの末に加害者になってしまう女性もいます。強い女性が増えたとはいえ、我慢し続ける強さではなく、人に話し、逃げる強さが必要とされる女性たちは大勢います。

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  • 出口保行

    犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

    解説殺人事件の場合、加害者と被害者の面識率は90%程度。うち親族率は50%程度。その動機は、憤懣・怨恨で…続きを読む

コメンテータープロフィール

碓井真史

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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