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碓井真史

碓井真史認証済み

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

報告

提言高齢者は、なぜブレーキとアクセルの踏み間違い事故を起こしやすいのでしょうか。 たとえば、高齢男性ドライバーの中に、股を大きく開いて運転し、アクセルの右端を踏んでいる人がいます。そのため、踏み間違いが起こります。 また多くの踏み間違いの背景には、焦りや慌てや心理的なパニックがあります。高齢者の中には、慌てやすい人がいます。そして実は、若者にも踏み間違いはあるのですが、重大事故につながりやすいのは、高齢ドライバーです。 実験によると、高齢者に突然、「ピッ」といった大きな音を聞かせると、押してはいけないボタンを押してしまうといった現象が見られます。これは、若者には出現しにくい行動です。 ペダルを踏み間違える、車が予想外の動きをする、衝突して大きな音がする、こんなときペダルを強く踏み続けてしまうことがあるわけです。 自覚が必要なのですが、メタ認知(自覚)しずらいのも、高齢者の特徴です。

コメンテータープロフィール

碓井真史

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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