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梅原淳

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鉄道ジャーナリスト

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補足山梨県知事政策局、富士山保全・観光エコシステム推進グループ共同で2024年11月18日付でニュースリリースが出されました。ARTはレール不要のゴムタイヤ式の新交通システム「(仮称)富士トラム」となります。動力は燃料電池車または水素エンジン車とのことですが、実用化はまだ無理でしょう。JR東日本の燃料電池車「HYBARI」の運行可能距離は平坦で140kmで、JR東海が高山線の特急向けに開発中の燃料電池車、水素エンジン車の進捗状況は2023年12月の段階で1%というからです。約30kmの道のりの大多数が坂道で、最急9%の勾配が現れる富士スバルラインで使用するには技術上の課題が山積しています。その割に1編成の定員は200人程度のようですから、現実的な方策は大量のEVバスの動員でしょう。富士吉田市は2024年11月19日まで富士スバルラインで自動運転EVバスの実証運行を実施中であると付け加えます。

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コメンテータープロフィール

1965(昭和40)年生まれ。大学卒業後、三井銀行(現在の三井住友銀行)に入行し、交友社月刊「鉄道ファン」編集部などを経て2000年に鉄道ジャーナリストとして活動を開始する。『新幹線を運行する技術』(SBクリエイティブ)、『JRは生き残れるのか』(洋泉社)、『電車たちの「第二の人生」』(交通新聞社)をはじめ著書多数。また、雑誌やWEB媒体への寄稿のほか、講義・講演やテレビ・ラジオ・新聞等での解説、コメントも行っており、NHKラジオ第1の「子ども科学電話相談」では鉄道部門の回答者も務める。2023(令和5)年より福岡市地下鉄経営戦略懇話会委員に就任。

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