補足現地で朝日新聞「4years.」の記者として取材をしていました。2万6千人の観衆を沸かせたレフトスタンド中段近くに飛び込むホームランは、前の2打席に布石がありました。この2打席、清原選手はいずれもライトへ、詰まりながらも2本のヒット。堀井監督は「あの2打席で右方向に意識があったので、反応したストレートに体が開かず、ホームランにできたのでは」と解説してくれました。そしてこう加えました。「ホームラン以外の3本のヒットはいずれも右方向への単打。最後の早慶戦だからと力んで大きいのを狙うことなく、チームを勝利に導くためのバッティングをしてくれた」。今季、どんなに不振でも「四番」として使い続けた堀井監督も嬉しそうでした。
コメンテータープロフィール
Shinichi Uehara/1962年東京生まれ。外資系スポーツメーカーに8年間在籍後、PR代理店を経て、2001年からフリーランスのライターになる。これまで活動のメインとする野球では、アマチュア野球のカテゴリーを幅広く取材。現在はベースボール・マガジン社の「週刊ベースボール」、「大学野球」、「高校野球マガジン」などの専門誌の他、Webメディアでは朝日新聞「4years.」、「NumberWeb」、「スポーツナビ」、「現代ビジネス」などに寄稿している。
