補足清原選手を取材した時、野球再開の理由についてこう話していました。「父親の一件があって、1度、家族がバラバラになりました。その後、父が社会復帰に向けて懸命に頑張っている姿を目の当たりにしまして…僕が大学でもう1度野球をすることで、父が元気になってくれたら、と思ったんです。父のためにも、絶対に神宮の舞台に立ってやる、と覚悟を決めました」 もう1つ、恵まれた学生生活を送らせてもらっている両親に、清原家にとって大事なツールである野球を通じて恩返しをしたい、という思いもあったようです。 野球を再開した時は「家族のため」という強い気持ちが「覚悟」につながった清原選手。今度は「自分のため」に「自分の進路」を決めなければならない。大学入学時とは違った覚悟が必要だと思っているのかもしれません。
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コメンテータープロフィール
Shinichi Uehara/1962年東京生まれ。外資系スポーツメーカーに8年間在籍後、PR代理店を経て、2001年からフリーランスのライターになる。これまで活動のメインとする野球では、アマチュア野球のカテゴリーを幅広く取材。現在はベースボール・マガジン社の「週刊ベースボール」、「大学野球」、「高校野球マガジン」などの専門誌の他、Webメディアでは朝日新聞「4years.」、「NumberWeb」、「スポーツナビ」、「現代ビジネス」などに寄稿している。