野手No.1評価は明大の宗山塁か。ドラフトまであと1か月を切る#専門家のまとめ
国民的関心事とも言われるプロ野球ドラフト会議。今年は10月24日に行われる。「運命の日」まで1か月を切り、各社のドラフトに関する報道が賑わいを見せているなか、ドラフト1位候補の呼び声が高いのが、明治大学の主将・宗山塁(4年、広陵)だ。その理由はどこにあるのか?宗山遊撃手に関する記事をまとめてみた。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
今春、大学球界で一番注目されていたのは明大の宗山だった。ベースボール・マガジン社が発行している「大学野球」の春季リーグ戦展望号では、宗山が1人で表紙を飾った。
ショートのレギュラーになったのは1年秋。2年春には首位打者となり、3年秋までのリーグ戦の通算打率は.348。通算安打は98で、明大先輩の髙山俊(元阪神、現・オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ)が持つ最多記録131本の更新の期待もされていた。
だが、ケガに見舞われ、春の出場は5試合のみ。4安打の積み上げで終わった。本来は「宗山のチーム」だったはずの大学日本代表からも外れた。
しかし、秋の東京大学との開幕戦では、8回まで0対0の拮抗した展開だったなか、9回に決勝ホームラン(通算9号)。宗山はやはり千両役者である。
2年春から、いつも打つのも、絶対にエラーしないのも、半ば「当然」と思わせてきた明大不動の3番・ショート。試合に出られず、ベンチで仲間を鼓舞するしかなかった春は、挫折感も味わっただろう。それでも、この経験は大きな糧になっているはず。ラストシーズンの「当然」が楽しみだ。