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常見陽平

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千葉商科大学国際教養学部准教授/働き方評論家/社会格闘家

報告

解説メガバンクの採用方針の変化という補助線をひくと理解が深まる。日経の報道によると、ここ数年の3大メガバンクの採用数は、新卒採用よりも中途採用の方が多い。採用を抑制していた時期があるのと、金融×ITの強化が必要で、今までにいないタイプを採用している。優秀なIT人材は一つの企業でひとつのことに取り組むだけで満足しない。中途採用を強化するという意図が感じられる施策である。 学生の卒業論文指導のために、副業を推進する企業への聞き取り調査に同行したが、日経などで紹介されるような副業推進企業でも実際には実施率はそれほど高くない。ただ、実際、実は副業「だけ」に力を入れているわけではない。人材、働き方の多様化を推進するという中での施策の一つである。利用率が低くても、人事の改革を進めている企業だという熱を伝えることができる。 三井住友銀行はもともと働き方改革企業だが、このような背景もあるだろう。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 高辻成彦

    目白大学経営学部准教授/経済アナリスト

    見解副業の中身が本業にもプラスになる内容である場合、勤務先にとっても企業価値向上に繋がります。本業と全く…続きを読む

  • 今野晴貴

    NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

    補足もともと政府が副業を推進してきた主な論理は、本業の能力を他の企業でも生かすことにあった。特に公務員や…続きを読む

コメンテータープロフィール

常見陽平

千葉商科大学国際教養学部准教授/働き方評論家/社会格闘家

1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。 リクルート、バンダイ、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。2020年4月より准教授。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

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