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常見陽平

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千葉商科大学国際教養学部准教授/働き方評論家/社会格闘家

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解説企業は予防策を実行している。OB・OG訪問は社内で業務時間内にオープンなスペースでうける、飲食を伴うアポは禁止などだ。面接官に対しても「してはいけないこと」が通達される。 ただ、徹底は難しい。OB・OG訪問は人事部を通り越し、若手社員と学生がつながることもある。OB・OG訪問アプリなどもその温床だ。採用活動に関わる人への通達から漏れてしまうケースもある。 なお、ここで書かれているような就活セクハラも問題だが、実際の就活セクハラで多い被害は、個別に誘われる、関係を迫られるなどというものよりも、企業説明会、面接などで、世代間のコンプライアンス意識の違い、アンコンシャス・バイアスによるものだ。「女性なのにすごいね」「女性らしさがいきるよ」というような、褒めているかのようなハラスメントなどがそうだ。 ただ、これもまた企業を判断する上で有効な証拠だ。面接でもやるくらい、それが素なのだから。

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コメンテータープロフィール

常見陽平

千葉商科大学国際教養学部准教授/働き方評論家/社会格闘家

1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。 リクルート、バンダイ、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。2020年4月より准教授。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。

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