解説パーカーはITベンチャーの経営者の象徴で、それを冒涜されたから堀江氏は激怒したのではないかというSNS投稿を見かけ、膝を打ったのだが。 パーカーが決定的に似合わない人、さらには妹尾ユウカ氏が指摘する清潔感に関しても老若男女関係ない。その点で、おじさん批判にもなっていない。 パーカーも格差時代である。メルカリで数百円のもの、いや家族・友人・知人からのお下がりから、バレンシアガなど高級ブランドの数十万円のものまである。六本木で見かける、高級ブランドパーカーおじさんのことを指しているのかと一瞬思ったが、「おじさん」「パーカー」→「清潔感がない」「似合わない」「ダサい」と断じるのは無理がある。若い男女でもそういう人はいるわけで。 男社会の問題、下駄を履かされているなどの問題もあるが、おじさんならいくらいじってもよいという世界観が可視化された。おじさんとの共生プランが必要だ。
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コメンテータープロフィール
1974年生まれ。身長175センチ、体重85キロ。札幌市出身。一橋大学商学部卒。同大学大学院社会学研究科修士課程修了。 リクルート、バンダイ、コンサルティング会社、フリーランス活動を経て2015年4月より千葉商科大学国際教養学部専任講師。2020年4月より准教授。長時間の残業、休日出勤、接待、宴会芸、異動、出向、転勤、過労・メンヘルなど真性「社畜」経験の持ち主。「働き方」をテーマに執筆、研究に没頭中。著書に『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社)『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞出版社)『「就活」と日本社会』(NHK出版)『「意識高い系」という病』(ベストセラーズ)など。