補足共産党としては、踏み込んだ人事であったのでしょう。順当ならば書記局長が委員長になるところ、田村さんを「抜擢」したと。 相も変わらぬ閉鎖的な選出方法とか、前委員長が過去と同じく「院政」を敷くとか、そもそも「共産」の看板を下ろさない限り未来はないといった批判は当然に出るし、的を射てもいます。 それでも田村さんがトップになったのを、まずは期待してみたい。「桜を見る会」をあれほどのニュースにしたのは田村さんがネットの公開情報から追及する斬新な手法がネット上で大いに盛り上がったから。華があって鋭い舌鋒のなかにユーモアも醸し出せる人物です。 近年、共産党は地方議員選挙で最も女性を積極的に擁立しています。同党の草の根での奮闘振りは対立する他党でさえ認めるところ。こうした持ち味をどこまで吸い上げられるかが注目されます。
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コメンテータープロフィール
十文字学園女子大学非常勤講師。毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事などを務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。
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