Yahoo!ニュース

中北浩爾

中北浩爾

認証済み

政治学者/中央大学法学部教授

報告

解説共産党史上初の女性党首の登場は、率直に評価したいと思います。ジェンダー平等の先導役になることを期待します。 その一方で、田村氏の党大会での「結語」の演説には驚愕しました。党大会の席上、松竹伸幸氏の除名処分の手続きについて異論を述べた大山奈々子・神奈川県議に対して、壇上から徹底的な批判を展開。委員長になる人物が、多数の大会代議員がいるなかで、つるし上げのように批判を加えるのは、パワハラではないでしょうか。これでは、共産党内で自由に意見が出せるわけがない。大山県議は、松竹処分について「将来共産党が政権をとったら、国民をこんなふうに統制すると思えてしまう」と懸念を示しましたが、この発言に十分な根拠があることが、逆に示されました。 志位氏が議長になり、書記局長に小池氏が留任。浜野忠夫氏、市田忠義氏ら高齢幹部も、そのままです。田村氏の委員長就任は歓迎しますが、過剰な期待ができないのも明らかです。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった3735

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 坂東太郎

    十文字学園女子大学非常勤講師

    補足共産党としては、踏み込んだ人事であったのでしょう。順当ならば書記局長が委員長になるところ、田村さんを…続きを読む

コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

中北浩爾の最近のコメント