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坂東太郎

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十文字学園女子大学非常勤講師

報告

見解国民民主党を支持する4労組のうち電機連合のみ参院比例区で落選の憂き目に遭っています。かつて国民民主を支持していたJAM(連合の芳野会長の出身母体)と基幹労連が22年の参院選から組織内候補を立憲民主党へ移動させ当選。同選挙における電機連合候補より個人票が少なかったにも関わらず明暗を分けたのです。 電機連合の不満は相当に溜まっています。次の選挙では同じく立憲へ鞍替えする可能性があるとの憶測もあったのです。そこに自民が手を突っ込んできたと。日立製作所の企業城下町である日立市を含む衆院茨城5区も手に入るかもしれないし、さらに「労使一丸」を掲げて野党支持から距離を置き始めたトヨタ労組を中核とする自動車総連や原発支持で与党に近い電力総連(ともに4労組を構成)誘い出しの呼び水にもなる。そうなると国民民主は危殆に瀕して自民にひざまずくかもしれません。深謀遠慮を感じます。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 末冨芳

    日本大学教授・こども家庭庁こども家庭審議会部会委員

    見解記事からは少なくとも公明党は反対していません、矢田さんの総理補佐官への起用に際して、若者政策や子育て…続きを読む

  • 中北浩爾

    政治学者/中央大学法学部教授

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コメンテータープロフィール

坂東太郎

十文字学園女子大学非常勤講師

十文字学園女子大学非常勤講師。毎日新聞記者などを経て現在、日本ニュース時事能力検定協会監事などを務める。近著に『政治のしくみがイチからわかる本』『国際関係の基本がイチから分かる本』(いずれも日本実業出版社刊)など。

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