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谷口博子

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東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学 博士(保健学)

報告

補足サブサハラアフリカでは、2023年時点で、5歳未満の子どもや妊婦、女児の40%以上が、殺虫剤処理された蚊帳を利用できていない報告がある一方(世界保健機関(WHO)、2024年版『世界マラリア報告書』)、コンゴ民主共和国では2023年、予定された蚊帳の配布を100%達成するなど、マラリア対策は粘り強く進められています。しかしながら、今回のWHO調査チームの報告にもあるように、栄養状況の悪さが影響している可能性など、予防に加え、早期の検査・診断、重症化を防ぐ対策、特に脆弱な地域への注力など、包括的な対策の更なる推進が求められます。

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コメンテータープロフィール

谷口博子

東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学 博士(保健学)

医療人道援助、国際保健政策、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ。広島大学文学部卒、東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻で修士・博士号(保健学)取得。同大学院国際保健政策学教室・客員研究員。㈱ベネッセコーポレーション、メディア・コンサルタントを経て、2018年まで特定非営利活動法人国境なき医師団(MSF)日本、広報マネージャー・編集長。担当書籍に、『妹は3歳、村にお医者さんがいてくれたなら。』(MSF日本著/合同出版)、『「国境なき医師団」を見に行く』(いとうせいこう著/講談社)、『みんながヒーロー: 新がたコロナウイルスなんかにまけないぞ!』(機関間常設委員会レファレンス・グループ)など。

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