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谷口博子

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東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学 博士(保健学)

報告

補足紛争の状況から、国内で活動する人道援助の数もメディアの数も限られるスーダンでは、犠牲やニーズが正確に把握できない「見えない人道危機」となっています。11月18日には国連安全保障理事会でスーダンの停戦を求める決議がロシアの反対で否決され、いまも出口が見えない状況が続いています。そんな中、ロンドン大学衛生熱帯医学大学院の研究者らは同月、2023年4月から2024年6月までの間にハルツーム州では6万1000人以上が死亡したとの推計を発表しました。これは内戦前の死亡率の50%増で、以前発表された他の推計をはるかに上回っています。また、同期間において、スーダンの大多数の地域において、死因のトップは予防可能な病気と飢餓だったとしています。

コメンテータープロフィール

谷口博子

東京大学大学院医学系研究科国際保健政策学 博士(保健学)

医療人道援助、国際保健政策、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ。広島大学文学部卒、東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻で修士・博士号(保健学)取得。同大学院国際保健政策学教室・客員研究員。㈱ベネッセコーポレーション、メディア・コンサルタントを経て、2018年まで特定非営利活動法人国境なき医師団(MSF)日本、広報マネージャー・編集長。担当書籍に、『妹は3歳、村にお医者さんがいてくれたなら。』(MSF日本著/合同出版)、『「国境なき医師団」を見に行く』(いとうせいこう著/講談社)、『みんながヒーロー: 新がたコロナウイルスなんかにまけないぞ!』(機関間常設委員会レファレンス・グループ)など。

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