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多根清史

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アニメライター/ゲームライター

報告

見解表現の基準につき「ゲームとは」と一般論はあり得ないとは思います。特定のニッチな嗜好を持つ人々に向けて制作され、かつ売り場が大勢の目に触れないのであれば、性別表記についても独自の道を行っても問題ないでしょう。 かたやドラクエのような国民的ゲームであれば、あらゆる属性のユーザーを対象としており、その時代の価値基準に合わせる力学が働くのでしょう。 ただ、「ドラクエⅢ」の場合は発売当時「男勇者」「女勇者」という俗称を決して少なくない人々が使っていました。リメイク版もコアな価値の1つが「1988年のリアルタイムでの思い出」であることは間違いありません。主なターゲット層の一部にであれ、違和感を抱かせることを肯定するのは難しそうです。 ゲームは「ユーザーごとの細やかなカスタマイズが可能」という強みがあります。「最新」の性別表記を望まない人向けに、オプションを設けてもよかったのではないでしょうか。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 松岡宗嗣

    一般社団法人fair代表理事

    見解取材にこたえました。歴史の長い人気ゲームで、ゲーム会社などから意図や背景についての説明もないため、フ…続きを読む

  • 八田真行

    駿河台大学経済経営学部教授

    補足この手の話の背景には女性ゲーマーの増加があるのではないでしょうか。Statistaによる米国のデータ…続きを読む

コメンテータープロフィール

多根清史

アニメライター/ゲームライター

京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。

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