補足ポケモンカード市場が大崩壊に見えて、実は需給バランスが是正されただけ。本当に欲しい人達の手元に届く正常化に過ぎないという、大変的確で素晴らしい記事ですね。 そもそもポケモンカードはトレーディングカード、つまり「遊ぶツール」であり、投資対象として作られたものではありません。「投資家」という意識を持つ人達は、単にポケモンカード好きのコミュニティをかき回し、攪乱していただけでしょう。 一時NFTバブルが吹き荒れていたこともありましたが、ビル・ゲイツは「大馬鹿理論」だと喝破していました。もともと金融資産としての裏付けがないものを高値で転売し続けることは、誰が最後にジョーカーを引くかというババ抜きでしかありません。 ともあれ、転売目的で買い占めた人々(YouTuberにそんな人はいないと思います)が大損していれば、世界は少し良くなったと言えそうです。
コメンテータープロフィール
京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、TechnoEdgeで記事を執筆中。