Yahoo!ニュース

田中良紹

田中良紹認証済み

認証済み

ジャーナリスト

報告

見解憲法9条を守って軍事を米国に委ね、力を経済に集中するというのが吉田茂の「軽武装・経済重視路線」である。それを国民に信じ込ませ、野党に護憲運動をやらせて米国を騙したところに吉田の狡猾外交がある。米国が日本に過大な軍事要求をすれば、国民は野党に投票してソ連寄りの政府が出来上がると米国に思わせた。朝鮮戦争とベトナム戦争で日本は米国のために武器弾薬を作り、戦争特需にありついて世界第二位の経済大国に上り詰めた。 しかしソ連が崩壊すると米国は日本に遠慮しなくなる。軍事でも経済でも次々に無理な要求を突き付けてくる。それでも9条がある限り、日本は米国に守ってもらうしかなく、今や米国の奴隷状態だ。 昔の共産党は吉田茂を批判して9条に反対した。軍隊を持って自衛するなら日米安保破棄は筋が通る。しかし冷戦の崩壊で吉田の狡猾外交は意味をなくした。それを真剣に考えないところに共産党の誤りがあるのではないか。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった929

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 中北浩爾

    政治学者/中央大学法学部教授

    見解共産党の理論水準もここまで落ちたかと、つくづく思わされます。党員半減の理由を「科学的」に解明したそう…続きを読む

コメンテータープロフィール

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■「田中塾@兎」のお知らせ 日時:10月27日(日)16時から17時半。場所:東京都大田区上池台1丁目のスナック「兎」(03-3727-2806)池上線長原駅から徒歩5分。会費:1500円。お申し込みはmaruyamase@securo-japan.com。

田中良紹の最近のコメント