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中北浩爾

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政治学者/中央大学法学部教授

報告

見解共産党の理論水準もここまで落ちたかと、つくづく思わされます。党員半減の理由を「科学的」に解明したそうですが、ここで挙げられている二つの理由は非論理的です。 一つ目のソ連・東欧の崩壊の影響はその通りですが、「一緒くた」にされたとは、歴史を知らなすぎ。1960年代半ばに日本共産党は自主独立路線を確立しましたが、それまではソ連共産党を指導党として仰いでいました。そもそも日本共産党は、ソ連が指導するコミンテルンの支部として発足し、中国共産党は前年に結成された兄弟党。だから、党名、共産主義、民主集中制が「一緒」なのです。 二つ目の機関紙の購読者拡大に軸足を置いたという理由は、意味不明。赤旗も基本的に右肩下がり。この党中央の方針の誤りは、決定的なものとはいえません。 党方針の誤りを反省するならば、先の党大会での大山奈々子・神奈川県議へのパワハラを反省すべきでしょう。田村さん、あれはパワハラです。

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  • 田中良紹

    ジャーナリスト

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コメンテータープロフィール

中北浩爾

政治学者/中央大学法学部教授

専門は日本政治外交史、現代日本政治論。近著に、『自民党―「一強」の実像』中公新書、『自公政権とは何か』ちくま新書、『日本共産党』中公新書など。

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